大好物 ページ18
(Hikaru side)
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『…ほんと、めっちゃ好きだね、』
「最っ高、大好き」
目の前で、口いっぱい、
大好きなスイーツを頬張る愛おしい彼女。
『そんなにさつまいものスイーツ好きなんだね』
「食欲の秋って、ほんとその通りだよ、
はあ、また太っちゃう」
太っちゃう、なんて言ってるくせに
パクリともうひとくち。
かわいいなほんとに、
思わず笑みがこぼれる。
彼女の言う通り、
食欲の秋が近付いてきた季節。
前に、彼女の家に行く際、
いつものクセでスイーツを買う時。
期間限定、の文字が目に入って
試しに買ってみたら、
いつもに増して大喜びだった彼女。
俺の目の前にいるそんなかわいい彼女は
さつまいものスイーツが大好きらしく
コンビニに売られている物をはじめ
某コーヒーショップの期間限定のものまで
ほとんど買い尽くしている。
『…飽きないんだね、』
「年中チョコレート食べてる照くんに
言われたくないけどね、(笑)」
『うわ、ムカつく、(笑)』
たしかに、毎日がバレンタインのような
俺とは比べるまでもないかもしれない。
あんなにチョコ食べたらニキビできるもん、
なんていいながら笑っている。
『俺にもひとくちちょーだい、』
「ん?いーよ、なんならこれから
全部2個ずつ買ってくるけど、」
くれないかも、なんて思いながら
ひとくち求めたら、案外すんなり渡してきた。
『それ俺がいなかったら
結局Aが食べちゃうじゃん』
「えへ、ばれた」
でも、たまに自分のとは別に、俺用に
チョコレートのスイーツを買ってきてくれる
ところにも、好きが溢れるポイントだったりする。
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作者名:39 | 作成日時:2021年9月26日 22時