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頬が濡れてきた。
きっと今の私の顔、ぐちゃぐちゃだと思う。
なんでこんなに涙が出てくるのか分からない。
『…っごめんなさい…』
止めどなく溢れる涙を拭おうと手で目を擦る。
すると、清潔感のあるハンカチを持った宮舘先輩が私の前に立った。
宮｢…Aちゃん、これどうぞ｣
『…』
宮｢ハンカチは泣いてる人に貸すためにあるから。遠慮せず使って｣
『…すみません』
阿｢……あのね、Aちゃん。誰も離れようなんて思ってないよ？｣
阿｢確かにいつもより少しだけ距離があったと思う。
Aちゃんのこと傷つけたくなかったから。｣
阿｢でも、寂しい思いをさせちゃったなら、全然意味なかったね。…ごめん｣
『…っ』
言葉の代わりに私は首を横に振った。
阿｢まだ怖いと思うけど、ちょっとずつ慣れていこう。ね？｣
そう言って、ゆっくりと手を差し伸べてくれた。
『……はい』
阿｢！…ありがとう｣
ほんの少し。指先だけ、そっと先輩の手に触れることができた。
佐｢あ〜！あべちゃんだけずるい！俺さっき止められたのに！｣
向｢ほんまや！あざといわ〜！｣
佐｢あざとい警察です！逮捕ー！｣
阿｢え〜？！｣
渡｢だてさんもしれっとハンカチ渡してるし｣
宮｢紳士の嗜みだよ、翔太｣
渡｢うわ、なんか腹立つ｣
目｢でも、Aが自分の気持ち言ってくれたの嬉しかった｣
『え？』
目｢あんま話してくれることないじゃん、だからちょっと心開いてくれてるのかなって思って｣
『…そう、かな』
ラ｢俺達Aちゃんと離れる気ないからね？絶対！｣
深｢絶対って笑｣
ラ｢あ、笑った！じゃあふっかさんだけバイバイだね｣
深｢ちょっ！なんでそんな寂しいこと言うの？！俺だけ仲間外れとか嫌だからね？！｣
ラ｢え〜？笑｣
深｢え〜？じゃない！Aちゃんも何か言ってよ！｣
『え？えっと、今まで通りよろしくお願いします？』
岩｢なんで疑問形？自信もって言ってよ笑｣
『あ、すみません』
『今後ともよろしくお願いします』
＊気づけば年が明けて1週間経ちますね。
どこまで続くのか分かりませんが、今年もよろしくお願いします。
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作者名：ぽてと | 作成日時：2022年11月30日 18時
