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hk side
薮が買い物に出ていった
俺はけい、という人間(猫)と2人きりなわけで。
何を話せばいいか…
『ねぇ、光』
唐突に話を振ってくるけい
何かを見透かしている
光「どうしたの、」
『薮まだ帰ってこないよね?』
光「…そーだね、」
目の奥のなにかが怖くなって目を背けた
カリ、と控えめに指の先で俺の腕を引っ掻く
『光さ、薮のこと好きでしょ』
光「!…なんで、」
『俺、観察能力あるからさ、』
光「…薮に言うなよ、」
『さすがに弁えてますよ』
けいの顔はすぐ近くにあった
ニコッと笑うと離れていった
『まぁ俺人間の恋っていう感情わからんのだけどね』
光「じゃあなんで…」
『…昔よく聞いていたからかな、』
ふいと遠い目をするけい
何かを思い出しているのか…?
その時玄関のドアが開く音
『お願い、今の薮には内緒にしてて?』
光「え、なん…」
『おかえり、薮っ!』
「おー、けい、ただいま」
光「…おかえり、」
「ただいま、どうした元気ないな?」
光「あー、大丈夫だよ」
何故秘密にしたがるのだろうか、
俺にはわからなかった
ただ、けいの囁き声が頭から離れなかった
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作者名:梨衣亜 | 作成日時:2020年3月19日 23時