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yb side
「お、お、お前があの…」
『そーだよ、』
「なんで、人間…」
『さっきも言ったけど昨日はありがとうね』
「あ、おぅ…」
『ねえ、お腹すいたんだけど』
どこまでも自由だなこいつは…
マグカップに牛乳を入れ電子レンジで温める
ちょこんと椅子に座って待っている
「ほい、」
『ありがとう』
正面に座り顔をじっくりと見る
マグカップに顔を近づけている
少し舌を出し牛乳に触れた
『あっつぅ…』
ふーふーと息を吹きかける
少し冷めたのかぺろぺろと舐めだした
『…で、お前はいつまで俺のこと見てんの?』
「あ、すまん…」
慌ててマグカップからコーヒーを飲む
今度はそいつが俺の事を見ていた
『これそーやって使うんだ』
「浅いお皿のほうがいい?」
『いや、いいよ』
そーっとマグカップの取っ手を掴む
ちびちびと体に取り入れていく
『…ふぁ〜、うまっ』
「うまいか?」
『うん、猫用よりよっぽどうまいよ』
嬉しそうに笑いながら飲んでいくそいつ
…そいつ、か
「お前、名前なんて言うの」
『俺?昔はけいって呼ばれてた』
「けい…?」
聞き覚えのある名前、
まさかな…
俺の動揺を知ってか知らずかけいは尋ねる
『んで、お前は?』
「俺は薮」
『下の名前は?』
「…言わなきゃダメ?」
『言いたくないならいいけど』
そう言ってまたマグカップを手に取った
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作者名:梨衣亜 | 作成日時:2020年3月19日 23時