番外編2 ページ49
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「勝己くん、そろそろ水に…」
「うっせークソカス死ね」
ぽす、と左肩に重みが乗っかったと思えば
勝己くんがウトウトとした様子で船を漕いでいた
ざわ……とここ一帯がざわめいたが、
それも仕方ないだろう
あの勝己くんが私に身を預けるだなんて…
あの頃じゃ絶対に考えられないことだった
「(頑張った…私……)」
私をおぶっていった少年が、
今ではすやすやと寝息を立てて
寄りかかってきてくれている
涙腺が壊れそうになったものの
なんとか持ち直して、コップによそられた水を
彼の口元まで持っていった
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「ほ、本日、プロヒーローとして、…あの…
訪問させて、いただいた…ONEと言います、
あの、…よろしくお願いします…」
「爆心地、プロヒーロー」
きゃあきゃあ、と騒ぐ膝下に集まってきた
小さな保育園児達を前に、
私はいつも通り挙動不審な自己紹介を
勝己くんはいつも通りドライすぎる自己紹介をした
「今日はありがとうございます、あ
ご結婚おめでとうございます…！」
「い、いえ……あ、ありがとう、ございます」
さっきまで隣にいた旦那様は
「離れろクソガキ共！！」と
子供達と戯れている様子だった
さぞかし今夜は機嫌が悪いだろう
結婚おめでとうございます、という言葉を聞いて
少しだけ頬が緩んだのを必死に隠しながら
先程から物陰に隠れている女の子に
「はじめまして、私はヒーローだよ」と笑いかけた
.
「クソが…もう二度と行かねぇ」
「ご、ごめん、…無理言って」
ウチの事務所に入った仕事、
本来なら私と事務の子で行く予定だった
しかし
事務の子は、子供が
インフルエンザになったということで
休まざるを得なかった
そこでお休みだった勝己くんが
急遽駆り出されることになってしまったという訳だ
.
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てな(プロフ) - りんごあめさん» ひぇぇ恐縮です…！(/ω＼)ありがとうございます！嬉しいです(゜▽゜) (2018年6月23日 0時) (
レス) id: 46f0755694 (このIDを非表示/違反報告)
りんごあめ(プロフ) - 素敵なお話ですね。 私ぼろぼろ泣きながら読んでました｡ﾟ(ﾟ´Д｀ﾟ)ﾟ｡ (2018年6月23日 0時) (レス) id: 949b3c86b7 (このIDを非表示/違反報告)
てな(プロフ) - 伯劉りきさん» こちらこそ嬉しいコメントありがとうございます！無事ハッピーエンドで終われて良かったです…！ (2018年6月11日 17時) (レス) id: 46f0755694 (このIDを非表示/違反報告)
伯劉りき(プロフ) - 二人が幸せそうでなんだかこっちが嬉しくなるような最後でした！素敵な小説有難うございます！！！ (2018年6月11日 14時) (レス) id: 7be96a6a2f (このIDを非表示/違反報告)
てな(プロフ) - ニンピニンさん» しょうぜんっす！！難しくて申し訳ないです＞＜ (2018年6月4日 22時) (レス) id: 46f0755694 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：てな
| 作成日時：2018年4月28日 22時
