面倒くさい ページ44
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「や、やだ、勝己くん……」
「黙っとけ」
再度塞がれる唇に、抵抗も出来ず
ただ自然と溢れる涙で視界がぼやける
恥ずかしい、
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大好きな人に、キスをされてる、
そう思うだけで頭がショートしそうになっていた
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いわばお姫様抱っこ、
キスをされたまま急に体が浮き上がり
近くのベッドに雪崩込んだ
「ん、んん゛ー！！、」と必死に
パンクしそうな脳みそを訴えようと叫ぶも
口の中に彼の舌が入ってきて
キスすらも初めてだったのに、
こんなものまでやったら死ぬんじゃ？
と頭のおかしい発想まで出てきた
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「……か、………勝己、く…」
「………、…嫌ってほど愛し殺してやるよ」
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何処ぞの乙女ゲームのような
はの浮いたセリフを、
あの爆豪勝己が言うだけで終わるはずもない
そんなことを考える余裕は、
今の私に到底なかったのだ
こんな、告白したばかりで、しょ、初夜、と
顔に熱が集まりすぎてもはや焦げてる気がする
近づく彼の顔を見つめ、きゅう、と強く目を瞑ると
.
.
「期待してんじゃねぇよ馬鹿兎」
ちゅ、とリップ音が頬から鳴った
んべ、と舌を出して私を嘲笑う勝己くんに、
「勝己くんかっこいい……、」
と思わず呟いていると、
「頭湧いてんのかボケナス」と若干引かれた
何をしてもかっこいいのだから仕方ない
.
.
katsuki side
「………勝手にいなくなって欲しくない」
「……ん、」
「可愛い女の子と、…
…あんまり話して欲しくないし」
「………ぁー」
「や、やきもち妬いても、許してほしい」
「…おう」
.
「……、き、きす…してほし、い……」
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「………おら、」
Aが俺の服を控えめにつまみながら
ぽつりぽつり、と
小さな願望を口にしていく
最後にそう言ったAの顎に
指を這わせてお望み通りキスしてやると、
ふふ、と嬉しそうに吐息混じりの笑みをこぼした
本当に、
面倒くさい女だ
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てな(プロフ) - りんごあめさん» ひぇぇ恐縮です…！(/ω＼)ありがとうございます！嬉しいです(゜▽゜) (2018年6月23日 0時) (
レス) id: 46f0755694 (このIDを非表示/違反報告)
りんごあめ(プロフ) - 素敵なお話ですね。 私ぼろぼろ泣きながら読んでました｡ﾟ(ﾟ´Д｀ﾟ)ﾟ｡ (2018年6月23日 0時) (レス) id: 949b3c86b7 (このIDを非表示/違反報告)
てな(プロフ) - 伯劉りきさん» こちらこそ嬉しいコメントありがとうございます！無事ハッピーエンドで終われて良かったです…！ (2018年6月11日 17時) (レス) id: 46f0755694 (このIDを非表示/違反報告)
伯劉りき(プロフ) - 二人が幸せそうでなんだかこっちが嬉しくなるような最後でした！素敵な小説有難うございます！！！ (2018年6月11日 14時) (レス) id: 7be96a6a2f (このIDを非表示/違反報告)
てな(プロフ) - ニンピニンさん» しょうぜんっす！！難しくて申し訳ないです＞＜ (2018年6月4日 22時) (レス) id: 46f0755694 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：てな
| 作成日時：2018年4月28日 22時
