情けない ページ5
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FABOOOOOOM!!!という轟音が再び鳴り響く
勝己くんの特大火力、だろう
「デク！！！鍵を奪え！！！！」
「っ、うん…！！！」
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「…な………さけ、ない………」
奮闘する彼らを、目の前で見ているのに
何も出来ない、
いや、
.
「(何も、……しなかった、だけだ…)」
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恐れるばかりで、
自分の限界を越えようともしない、
トップヒーローの娘が、
なんて情けないのだろう
.
「っ、………こんなところで…！！！」
「終わって、たまるかァ……！！！！！」
.
.
『わたし、こんな個性いやだよ、痛いよ……』
『…………A、…』
リカバリーガールが病室を出ていき、
ぼろぼろと涙を流してそう言う私に
そんなこと言わないでくれ…、と
困ったように、焦ったようにお父さんが
優しく頭を撫でた
痛かった、
経験したこともない壮絶な痛みは、
齢4歳の幼子のトラウマとして刻まれた
もとより怖がりだった私に、
あんな個性を使うこと自体が恐怖だった
『………無理に個性を
使わなくたっていいんだよ、A』
『やだ、……やだ……ヒーローになる…』
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勝己くんに憧れた私は、
絶対にヒーローになると決めていた
そのためには、
個性の使用を免れることは出来ない
何度も何度も腕や足を壊す私を、
リカバリーガールはよく叱っていた
お父さんはハラハラといつも私を見守っていて、
『………A、辛いなら、やめても……』
『辛いよ！！！』
中学2年生の頃だ、
学校では
ヒーローになれるはずもない、と馬鹿にされて
己の無力さに焦りを感じながらも
不十分なコントロールでトレーニングをしていたら
背後からそんな声が聞こえてきたのだ
辛いのは、当たり前なんだ
.
『一々座り込んでいたら、
あの人には追い付けない』
『倒れたっていい、
立ち上がって進むんだ』
.
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てな(プロフ) - りんごあめさん» ひぇぇ恐縮です…！(/ω＼)ありがとうございます！嬉しいです(゜▽゜) (2018年6月23日 0時) (
レス) id: 46f0755694 (このIDを非表示/違反報告)
りんごあめ(プロフ) - 素敵なお話ですね。 私ぼろぼろ泣きながら読んでました｡ﾟ(ﾟ´Д｀ﾟ)ﾟ｡ (2018年6月23日 0時) (レス) id: 949b3c86b7 (このIDを非表示/違反報告)
てな(プロフ) - 伯劉りきさん» こちらこそ嬉しいコメントありがとうございます！無事ハッピーエンドで終われて良かったです…！ (2018年6月11日 17時) (レス) id: 46f0755694 (このIDを非表示/違反報告)
伯劉りき(プロフ) - 二人が幸せそうでなんだかこっちが嬉しくなるような最後でした！素敵な小説有難うございます！！！ (2018年6月11日 14時) (レス) id: 7be96a6a2f (このIDを非表示/違反報告)
てな(プロフ) - ニンピニンさん» しょうぜんっす！！難しくて申し訳ないです＞＜ (2018年6月4日 22時) (レス) id: 46f0755694 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：てな
| 作成日時：2018年4月28日 22時
