殺し文句 ページ37
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作戦があるんだ、と弱弱しい声でデクがそう言った
それは戦わず、敵とも接触せず
勝己くんだけを救い出す唯一の突破口だった
私は轟くん、百ちゃんと
共に先に安全圏へと避難をする
よし、と意気込む彼らと百ちゃんの
「行きますわよ朝原さん」という声に
足を踏み出せば
ふと切島くんが私に視線を集中させた
彼が不安げな瞳を向けてきて
ずんずんと歩み寄ってきた
「……、…朝は、ら
俺、いけるかな……」
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切島くんが、今回の作戦の最大の鍵となる
勝己くんと対等な関係にある切島くんが
手を伸ばし、それを掴んだ勝己くんを連れて
安全地帯まで飯田くんの個性で走る
勝己くんは、伸ばされた手がデクであったら
是が非でも取らないであろう
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「……大丈夫、」
「勝己くんを、救けて」
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出来る限り自然に、柔らかく微笑みかけると
切島くんが「ｳｫｫ…」と呻き声をあげた
これは惚れる、と小さく呟いてから
「っしゃぁ！！！」と私の両肩をがっしり掴んだ
「行ってくる！！爆豪を、救けに」
.
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「朝原、爆豪無事救出出来たってよ」
「…、ほんと……！！？」
何処か安心した顔の轟くんにそう言われ、
心が一気に軽くなっていった
と、同時に
必死すぎて考える暇もなかった
いや、考えないようにしていた
.
『これからも散々迷惑かけ殺して
アイツと一緒に生きていく、
惚れた弱みだ諦めろドカス』
.
いつも通り、何処か子供じみた笑みで
敵連合達を堂々と威嚇していた勝己くんが
頭に思い浮かんで、顔に熱が集まっていく
「……朝原、顔赤ェぞ」
「う、……ぁあ゛………」
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てな(プロフ) - りんごあめさん» ひぇぇ恐縮です…！(/ω＼)ありがとうございます！嬉しいです(゜▽゜) (2018年6月23日 0時) (
レス) id: 46f0755694 (このIDを非表示/違反報告)
りんごあめ(プロフ) - 素敵なお話ですね。 私ぼろぼろ泣きながら読んでました｡ﾟ(ﾟ´Д｀ﾟ)ﾟ｡ (2018年6月23日 0時) (レス) id: 949b3c86b7 (このIDを非表示/違反報告)
てな(プロフ) - 伯劉りきさん» こちらこそ嬉しいコメントありがとうございます！無事ハッピーエンドで終われて良かったです…！ (2018年6月11日 17時) (レス) id: 46f0755694 (このIDを非表示/違反報告)
伯劉りき(プロフ) - 二人が幸せそうでなんだかこっちが嬉しくなるような最後でした！素敵な小説有難うございます！！！ (2018年6月11日 14時) (レス) id: 7be96a6a2f (このIDを非表示/違反報告)
てな(プロフ) - ニンピニンさん» しょうぜんっす！！難しくて申し訳ないです＞＜ (2018年6月4日 22時) (レス) id: 46f0755694 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：てな
| 作成日時：2018年4月28日 22時
