切島くん ページ33
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新幹線に乗り駅弁を口に詰めていると
隣にいる切島くんからの視線に気付いた
「………なに、？」
「や、…俺さ
中三ん時朝原に会ったことあんだよな」
え、と声を漏らしたのはデクだった
首を傾げる私に切島くんが笑う
「雄英受験の時、玄関前でぶつかってきたろ？
ホラ今は俺髪染めてるから……」
「そん時の朝原っつったらもう顔面蒼白、って
感じで……めっちゃ焦ったんだぜ」
「朝原らしいな、」
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今となっては笑い話…になるかも分からないが
その時の私にとって人間は全て恐怖対象だった
当然お父さんも裏では
何か言っているのではないか、とか
勝己くんは勿論日頃からビビっていたりと
あの優しいデクですらも怖かったのだ
「やっぱなー…A組で1番成長したのっつったら
朝原だと思うんだわ…」
「いっ……つも勝己くん勝己くん言ってるお前が、多分1番不安かもしんねぇけどさ
俺達で、救けようぜ」
.
.
切島くんは凄いなあ、と咀嚼を止めて感心した
思えば彼の勇気ある言動や
漢気溢れるその意志は何時何時も
かっこいいな、と思っていた
爆豪！一緒に帰ろうぜ、と笑って
平然と彼の肩に腕を回す切島くんが、
ほんの少しだけ羨ましかったりした
私はあんなふうにはなれない
それはデクも同じみたいで
「切島くん凄いなあ……」と
時折苦笑いでそう呟いていたのだ
車内にアナウンスが流れて
神野区、と淡々と読み上げる声に生唾を飲み込んだ
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てな(プロフ) - りんごあめさん» ひぇぇ恐縮です…！(/ω＼)ありがとうございます！嬉しいです(゜▽゜) (2018年6月23日 0時) (
レス) id: 46f0755694 (このIDを非表示/違反報告)
りんごあめ(プロフ) - 素敵なお話ですね。 私ぼろぼろ泣きながら読んでました｡ﾟ(ﾟ´Д｀ﾟ)ﾟ｡ (2018年6月23日 0時) (レス) id: 949b3c86b7 (このIDを非表示/違反報告)
てな(プロフ) - 伯劉りきさん» こちらこそ嬉しいコメントありがとうございます！無事ハッピーエンドで終われて良かったです…！ (2018年6月11日 17時) (レス) id: 46f0755694 (このIDを非表示/違反報告)
伯劉りき(プロフ) - 二人が幸せそうでなんだかこっちが嬉しくなるような最後でした！素敵な小説有難うございます！！！ (2018年6月11日 14時) (レス) id: 7be96a6a2f (このIDを非表示/違反報告)
てな(プロフ) - ニンピニンさん» しょうぜんっす！！難しくて申し訳ないです＞＜ (2018年6月4日 22時) (レス) id: 46f0755694 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：てな
| 作成日時：2018年4月28日 22時
