はずだった ページ4
.
「Aちゃん、！！！！」
大きな爆破が起こって、
此方までガラスの破片が飛び散ってきた
なんとか個性を使ってみても、
手錠が外れる様子はない
そんな爆風の中、
デクが私の眼前へと着地した
「っ、かっちゃんの籠手で
オールマイトを吹っ飛ばしてきたんだ！
ただ、………鍵が…」
「何しとんだクソナード！！！
取っとけや！！！！」
無茶言わないでよ！！、と怒鳴るデク
それを見て、また目線を逸らしてしまった
対等だった、はずなのに
私は、
私は、……
「………、A、……ちゃん…？」
「…………、」
俯いた私を心配してか、
デクがしゃがんだ
勝己くんは無言で此方を睨んでいる
そんな、隙が出来てしまったのだ
.
「オイオイ、鍵もなしにどうやって助けるんだ？」
「！！、！」
突如頭上から降ってきた声に
勝己くんが即座に反応して籠手をかざすが、
無残にも粉々にされてしまい、
そのまま大きな拳が勝己くんに直撃した
「か、勝己くん……！！、」
「かっちゃん！！！」
咄嗟に動こうとすると、
ジャラ、という重苦しい音が聞こえて顔を顰める
ただ、黙って、指をくわえて、
見ているだけでいろと言うのか
「………！！、…」
「ぐっ、……ぅ……！！」
眼前に広がるのは、
踏み付けられている勝己くんと、
つるし上げられたデク
よく頭を撫でてくれた優しい父親、
.
「、！勝己くん…！！デク……！！！」
「ははは！！無駄な事はしない方がいい
無理すれば手首が逝っちゃうからな」
ガチャンガチャン、と嫌な金属音と共に
鈍痛が手首に広がっていく
恐らく腫れているだろう
「…なんて顔だよ少年、」
デクにそう言うと、
無造作にデクの腕を投げてデクが解放される
「最大火力で私を引き離しつつ
鍵を奪い、脱出ゲートをくぐる
これが君達の答えだったようだが
その最大火力も消え、鍵は私の手中にある」
「終わりだ！！」
.
うるせえ、……と
微かな呟きが聞こえた
.
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てな(プロフ) - りんごあめさん» ひぇぇ恐縮です…！(/ω＼)ありがとうございます！嬉しいです(゜▽゜) (2018年6月23日 0時) (
レス) id: 46f0755694 (このIDを非表示/違反報告)
りんごあめ(プロフ) - 素敵なお話ですね。 私ぼろぼろ泣きながら読んでました｡ﾟ(ﾟ´Д｀ﾟ)ﾟ｡ (2018年6月23日 0時) (レス) id: 949b3c86b7 (このIDを非表示/違反報告)
てな(プロフ) - 伯劉りきさん» こちらこそ嬉しいコメントありがとうございます！無事ハッピーエンドで終われて良かったです…！ (2018年6月11日 17時) (レス) id: 46f0755694 (このIDを非表示/違反報告)
伯劉りき(プロフ) - 二人が幸せそうでなんだかこっちが嬉しくなるような最後でした！素敵な小説有難うございます！！！ (2018年6月11日 14時) (レス) id: 7be96a6a2f (このIDを非表示/違反報告)
てな(プロフ) - ニンピニンさん» しょうぜんっす！！難しくて申し訳ないです＞＜ (2018年6月4日 22時) (レス) id: 46f0755694 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：てな
| 作成日時：2018年4月28日 22時
