違う ページ20
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「朝原A……
成程…、……いかにも
死柄木が嫌ってそうなガキだぜ」
「……誰、死柄木？、……敵…？」
私の頭から足先を見つめた後に、
嫌な笑いを含んで
ソイツは少しずつこちらへと歩いてくる
無機質なマスクで顔は見えなく
ただ、死柄木という言葉を聞く限り
味方ではなさそうだ
隣の洸汰くんがひ、と引き攣った声を漏らす
慌てて背後に隠すように彼の前に立ち
必死に思考を巡らす
スマホは肝試しなら、と部屋に置いてきた
デクもただのトイレにしては
遅すぎると勘づくだろうが、
この場所を知っているのだろうか
知っていたとしても、ここから
あの肝試しの集合場所まで結構な距離がある
「いいなあ！！、
ガキを守ってヒーロー気取りか！？」
「ッうあ゛…！！？」
ゴシャァ！！、と敵の足元が割れた
一瞬にして目の前に
マスクが剥がれた敵の顔面が映り
半端ない威力で殴られ
近場にあった岩石に叩きつけられる
おい！！！、という洸汰くんの声が聞こえた
「は、……早い……」
早すぎる、
威力も恐らく私の個性と同等、
それ以上かもしれない
見れば男の腕には
幾つもの筋繊維が丸見えて増幅されている
きっと皮下に収まらない筋繊維が、彼の個性なのだ
「ははは！！いいねえいいねえ
やっぱ女はボロボロになった姿が1番滾るねえ！」
「……ッ………」
頭から流血した私を、
気持ち悪い笑みでもう一度殴ろうとする敵
浮かんだのは、
敵向けと言われ続ける勝己くんの笑み
.
まるで、違かった
.
敵の狙いは直前で、
光汰くんに向けられた
「お前もだ、……景気付けに1杯やらせろよ」
洸汰くんの、怯えた表情が垣間見える
涙を浮かべて、
敵の顔面を見て何かを呟いていた
「洸汰くん！！！！」
.
咄嗟に洸汰くんを腕に抱え込み
敵の迫り来る拳に
目を瞑って構えていた
.
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てな(プロフ) - りんごあめさん» ひぇぇ恐縮です…！(/ω＼)ありがとうございます！嬉しいです(゜▽゜) (2018年6月23日 0時) (
レス) id: 46f0755694 (このIDを非表示/違反報告)
りんごあめ(プロフ) - 素敵なお話ですね。 私ぼろぼろ泣きながら読んでました｡ﾟ(ﾟ´Д｀ﾟ)ﾟ｡ (2018年6月23日 0時) (レス) id: 949b3c86b7 (このIDを非表示/違反報告)
てな(プロフ) - 伯劉りきさん» こちらこそ嬉しいコメントありがとうございます！無事ハッピーエンドで終われて良かったです…！ (2018年6月11日 17時) (レス) id: 46f0755694 (このIDを非表示/違反報告)
伯劉りき(プロフ) - 二人が幸せそうでなんだかこっちが嬉しくなるような最後でした！素敵な小説有難うございます！！！ (2018年6月11日 14時) (レス) id: 7be96a6a2f (このIDを非表示/違反報告)
てな(プロフ) - ニンピニンさん» しょうぜんっす！！難しくて申し訳ないです＞＜ (2018年6月4日 22時) (レス) id: 46f0755694 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：てな
| 作成日時：2018年4月28日 22時
