原点 ページ18
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林間合宿三日目、
だいぶ板についてきた私は、
個性のコントロールを軸に
虎さんやデクと対人訓練をしていた
「…………気を抜くなよ、皆もダラダラやるな
何をするにも原点を常に意識しとけ、
向上ってのはそういうもんだ
何の為に汗かいて、何の為にこうして
グチグチ言われるか常に頭に置いておけ」
「…ッ……原点、」
.
頭に思い浮かばれたのは、
自分に小さな背中を向けるいつかの少年
あの少年が、今の私でいさせてくれる
.
「ねこねこねこ…それより皆！
今日の晩はねぇ…クラス対抗、
肝試し大会を決行するよ！
しっかり訓練した後は
しっかり楽しいことがある！
ザ！アメとムチ！」
完全に忘れていたが
そういえばしおりに書いてあった、
気がしないでもない
肝試しといえば、
何故か私は幽霊系にはビビらなかったのだ
見えないものに怯える必要はない
「、…馬鹿みたいだ…ヒーローなんて」
そんな微かな呟きが聞こえた
洸汰くんだ
.
強化訓練も終わり、皆が疲弊の声を上げていると
洸汰くんが何処かへと歩いていってしまった
慌てて追いかければ
マンダレイの心配そうな顔が横目で見えた
.
「洸汰、くん」
「…………あ？」
後を追って、少し高い位置にある崖にやって来た
座り込んだ洸汰くんの目は、とても鋭く冷たい
やっぱり、どうしても彼と重なってしまう
が、ここで怯えてても
尚更彼との溝は深まるばかりだ
「さっきの、……聞こえたから
……ヒーロー嫌いなの、？……」
「…………」
「大っ嫌いだね、……
…ヒーローも、
ヒーローになりたいなんて奴らも、
子供にビクビクしてるお前も！！」
「……、…」
彼の叫びは、何処か泣きそうで
思わず近付こうと足を踏み出すと
来んな！！、と彼は足早にその場を去ってしまった
.
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てな(プロフ) - りんごあめさん» ひぇぇ恐縮です…！(/ω＼)ありがとうございます！嬉しいです(゜▽゜) (2018年6月23日 0時) (
レス) id: 46f0755694 (このIDを非表示/違反報告)
りんごあめ(プロフ) - 素敵なお話ですね。 私ぼろぼろ泣きながら読んでました｡ﾟ(ﾟ´Д｀ﾟ)ﾟ｡ (2018年6月23日 0時) (レス) id: 949b3c86b7 (このIDを非表示/違反報告)
てな(プロフ) - 伯劉りきさん» こちらこそ嬉しいコメントありがとうございます！無事ハッピーエンドで終われて良かったです…！ (2018年6月11日 17時) (レス) id: 46f0755694 (このIDを非表示/違反報告)
伯劉りき(プロフ) - 二人が幸せそうでなんだかこっちが嬉しくなるような最後でした！素敵な小説有難うございます！！！ (2018年6月11日 14時) (レス) id: 7be96a6a2f (このIDを非表示/違反報告)
てな(プロフ) - ニンピニンさん» しょうぜんっす！！難しくて申し訳ないです＞＜ (2018年6月4日 22時) (レス) id: 46f0755694 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：てな
| 作成日時：2018年4月28日 22時
