容赦ないぜ ページ14
.
「何が3時間ですか……」
「腹減った…死ぬ…」
口々に呟く生徒達が、背後で憔悴した様子で歩く
「……、………」
「……おい、大丈夫か」
「吐きそう………、」
正直、個性については普通に痛い
あんなに長期戦になるとは思っていなかった
が、そこは置いとくにしても
「怖い、怖すぎる、帰りたい………」
「しっかりしろ朝原！！」
うじゃうじゃと迫ってくる魔獣は、
きっとお父さんでもビビるだろう
グロテスクな容姿もビビりポイントだ
.
「ねこねこねこ…
…でも正直もっとかかると思ってた
私の土魔獣が思ったより簡単に攻略されちゃった
いいよ君ら………特にそこ5人
躊躇の無さは経験値によるものかしらん？」
びし、と指を刺された
「……、…ん？…」
「…………」
唾をつけられている勝己くん達をよそに、
じっと仏頂面で此方を睨む男の子と目が合った
何処か彼に面影もあって、
声をかけてしまった
「こ、こんにちは、…
………君は、マンダレイの息子さん？…」
「…………」
無視、
それでもキツい目線は此方へ注がれたまま
「ああ、その子は私の従甥だよ
洸汰！ホラ挨拶しな
1週間一緒に過ごすんだから…」
「あ、えと僕
雄英高校ヒーロー科の緑谷、よろしくね」
ドゴッ、とデクの股間に鉄拳をめり込ませて
撃沈したデクを支えながら飯田くんが叫ぶ
「おのれ従甥！！！何故緑谷くんの陰嚢を！！」
「ヒーローになりたい連中と、つるむ気はねぇよ」
冷たく言い放った洸汰くんに
つるむ！！？いくつだ君！！
、と厳格な飯田くんがツッコむ
「………、……お前
…そんなビクビクしてるくせに、
俺に話しかけてくんじゃねーよ」
「…………、…！」
コラ！！、とマンダレイが叱るも
洸汰くんは踵を返して
施設内へ歩いていってしまった
「…………、……」
「……気にしないで、
あの子ちょっと色々あって……」
容赦ない子供の言い分に、
ぐさりと心に刺さる音が鳴った
.
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てな(プロフ) - りんごあめさん» ひぇぇ恐縮です…！(/ω＼)ありがとうございます！嬉しいです(゜▽゜) (2018年6月23日 0時) (
レス) id: 46f0755694 (このIDを非表示/違反報告)
りんごあめ(プロフ) - 素敵なお話ですね。 私ぼろぼろ泣きながら読んでました｡ﾟ(ﾟ´Д｀ﾟ)ﾟ｡ (2018年6月23日 0時) (レス) id: 949b3c86b7 (このIDを非表示/違反報告)
てな(プロフ) - 伯劉りきさん» こちらこそ嬉しいコメントありがとうございます！無事ハッピーエンドで終われて良かったです…！ (2018年6月11日 17時) (レス) id: 46f0755694 (このIDを非表示/違反報告)
伯劉りき(プロフ) - 二人が幸せそうでなんだかこっちが嬉しくなるような最後でした！素敵な小説有難うございます！！！ (2018年6月11日 14時) (レス) id: 7be96a6a2f (このIDを非表示/違反報告)
てな(プロフ) - ニンピニンさん» しょうぜんっす！！難しくて申し訳ないです＞＜ (2018年6月4日 22時) (レス) id: 46f0755694 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：てな
| 作成日時：2018年4月28日 22時
