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「ーーーーーーー……18時6分」
予告時間を6分過ぎた。
けれど怪盗アイリーンの姿は何処にも無い。
「も、もしかしてキッド様みたいに
誰かになりすましてるんじゃ…!?」と
園子さんが周りをキョロキョロ見渡した。
「でも…怪盗アイリーンが別人に
変装してるの見たことないよ」
「う〜ん、確かにアレは
キッド様にしか出来ない芸当かぁ」
蘭さんが不安そうに園子さんに答えて
他の警備員達も段々と、
張り詰めていた空気を崩し始める。
……僕と、隣にいるコナン君だけは
この場に僅かな違和感を感じていた。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
you side
「や、だ、ね!!!」
もうこんな交渉をかれこれ30分は続けている。
「いいじゃない別に!」とむくれても、
相手は意地の悪い顔をして鼻で笑うだけだった。
「いーやーだーね!!今までどんだけ
横取りされたと思ってんだ。
そう簡単に協力してやるかっての」
「あ〜ら…なら私にも考えがあるわよ」
バッグから取り出した数枚の写真を
交渉相手ーーーー黒羽快斗こと
怪盗キッドの眼前に突き出した。
「アンタの幼馴染中森青子ちゃんの
セクシーショット。それから水着姿に…」
「と、盗撮だぞ!!」
「欲しいくせに〜」
顔を真っ赤にしてうぐぐと私を睨むキッドを
鼻で笑い返す。まだまだお子ちゃまな怪盗である。
暫くして、長い沈黙の後OKの返事が返ってきた。
「……………わぁったよ」
「ありがと♡」
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
今回のターゲットは、あの鈴木財閥…の
遠い親戚が所有している隠し金庫の中にある宝石。
どうやら詐欺で大金を稼いでいるようだ。
まぁ隠し金庫がある時点で充分怪しいが。
(キッド対策に慣れてる鈴木次郎吉が
来るとなれば…流石に正面突破は辛いわね)
そこで、下校途中の黒羽君を
やや強引に連れ出し先程の交渉を図った。
怪盗キッドはその場にいる誰かに変装し
怪しまれない程度の動向の内で
獲物を盗み出すことが出来る。
今回の仕事は彼の方法で
潜り込むことに決めたのだ。
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てな(プロフ) - 華花。さん» 嬉しみ深いお言葉感謝です…!!ふりゃさんの複雑な心境をなんとか表現していきたいです(願望) (2019年2月15日 22時) (レス) id: 46f0755694 (このIDを非表示/違反報告)
てな(プロフ) - 御影さん» ああありがとうございます…ようやく旅行から帰れたので更新進めて行きたいと思っております! (2019年2月15日 22時) (レス) id: 46f0755694 (このIDを非表示/違反報告)
華花。(プロフ) - てなさんの作品大好きすぎてもうてなさん無しでは生きられない体になってしまってます(キモい)これから2人がどうなっていくのか…楽しみにしています! (2019年2月11日 23時) (レス) id: 2bd2296ed7 (このIDを非表示/違反報告)
御影(プロフ) - な、泣ける……。゜(´∩ω∩`)゜。先が気になるがとりあえず今日は寝ます。 (2019年2月10日 22時) (レス) id: 0f64e64eef (このIDを非表示/違反報告)
てな(プロフ) - シャラさん» コメント誠にありがとうございます!過去の作品まで見てもらえて感謝感激でこざいます…(*゚▽゚)かっこよい零くんを書くのが至福です!更新まったり頑張らせていただきます!! (2019年2月4日 0時) (レス) id: 46f0755694 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:てな | 作成日時:2019年2月1日 22時