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「んん〜美味しいです!梓ちゃんが作る
パンケーキってほんと甘くてフワフワで
何枚でもいけちゃいそう…」

「やだなぁAちゃんったら!」




ーーーーーー『怪盗アイリーンまたも参上』と
騒ぐテレビの音声をバックに

女優がする食レポの如くグーにした片手を
ぶんぶんと振って梓に笑いかける。
そんな光景を安室は白い目で見ていた。



安室透の恋人として現れた手前、
ポアロに遊びに来ても文句は言えないだろう、と
彼に内緒でランチをここでとることにしたのだ。





(毒の心配もしなくていい料理って
ほんとに美味しく感じる…)



…心からの本音を少し可愛こぶって
伝えただけじゃないか。ここ数年他人の作った
料理なんて怖くて食べれなかったのだから。


「来るなら連絡してくれればいいのに」と柔らかく
呟いていた安室からフンと顔を背けた。





「佐伯さんと安室さんって本当
お似合いのカップルですよね!
なんだか見てるだけでお腹いっぱいです」


「え〜やだぁ〜」

「はは」



天使のような笑顔で蘭がそう話す。すかさず
両手で頬を隠し満更でもない反応をしてみれば
プレパラートのようにうっっすい笑みが返ってきた。


フリだというのに、もう少し
ノってくれてもいいのでは?







「ーーーーーーあ!そうだ…頼みたいことがあって」

「え?」



頼みたいこと?

カウンター席の隣に座る蘭が何かを
思い出したようにパン!と手を叩いて
バッグから取り出したのは、何かのチケットだった。


……しかも2枚ある。正直嫌な予感しかしない。





「実はコナン君とその友達が今度
トロピカルランドに行くので、その付き添いを
頼まれてたんですけど…急に部活が入っちゃって」


「もし子供達と一緒でよければ
安室さんと一緒にどうですか?」









(………この男と、トロピカルランド?)





まさかの事態に固まる私を気にも留めず、
人のいい笑顔で「コナン君達がいいなら」と何故か
安室はきちんとチケットを受け取ってしまった。



……受け取って、しまった?

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てな(プロフ) - 華花。さん» 嬉しみ深いお言葉感謝です…!!ふりゃさんの複雑な心境をなんとか表現していきたいです(願望) (2019年2月15日 22時) (レス) id: 46f0755694 (このIDを非表示/違反報告)
てな(プロフ) - 御影さん» ああありがとうございます…ようやく旅行から帰れたので更新進めて行きたいと思っております! (2019年2月15日 22時) (レス) id: 46f0755694 (このIDを非表示/違反報告)
華花。(プロフ) - てなさんの作品大好きすぎてもうてなさん無しでは生きられない体になってしまってます(キモい)これから2人がどうなっていくのか…楽しみにしています! (2019年2月11日 23時) (レス) id: 2bd2296ed7 (このIDを非表示/違反報告)
御影(プロフ) - な、泣ける……。゜(´∩ω∩`)゜。先が気になるがとりあえず今日は寝ます。 (2019年2月10日 22時) (レス) id: 0f64e64eef (このIDを非表示/違反報告)
てな(プロフ) - シャラさん» コメント誠にありがとうございます!過去の作品まで見てもらえて感謝感激でこざいます…(*゚▽゚)かっこよい零くんを書くのが至福です!更新まったり頑張らせていただきます!! (2019年2月4日 0時) (レス) id: 46f0755694 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:てな | 作成日時:2019年2月1日 22時

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