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彼の正体が気になる彼女 ページ6






「……風見…」

「はい?…どうかされましたか?」


「僕は探偵恐怖症になりそうだよ…」

「えっ……!?」




すっかり夜も更けて、人気もなくなり
暗闇と静寂に包まれている。
俺達は時間など関係無しに書類を片付けているが。

ガタッッと席を立ち慌てふためく風見に笑いながら

小悪魔めいた微笑みを作った
彼女を頭の隅に浮かべた。





『また今度にします。
……でも今日ので分かりました』




貴方は随分優しい人なんですね、と言い残し
彼女は一礼して「ではおやすみなさい」と
アパルトマンへ歩いていった。




「………恐ろしい女性だ」




考えてみれば彼女は現場を見ただけで
ざっとトリックを見極めてしまうことが出来る
凄腕の名探偵だった。記憶に難あるが。





「コナンくんといいAさんといい……」

「………ふ、降谷さん…」

「身元は不明だが、彼女は
こっち側の人間と仮定してもいいだろう…」

「降谷さん…目が死んでます」




何が悲しくて必死にトリプルフェイスを
こなしていると思っているのだ。

それが簡単に小学生には暴かれ
四歳年下の女性には取り繕っていた笑顔を
「胡散臭い」と一括されてしまい

挙句の果てにはたった数時間一緒にいただけで
"絶対にいい人"と見抜かれてしまった。

つまり職業も目星がつけられているであろう。





「………明日には忘れてる…はず」




別れ際に見せた彼女の意味ありげな笑顔が
妙に気になったが、綺麗さっぱり
忘れてくれることを願い再び書類へ目を落とした。





......................................................


you side



「………よし」



事件が片付いたポアロからようやく解放され
安室透に挨拶をし帰路についた…と思わせておく。

安室さんが再び店内へ戻るのを確認して
急ぎ足で二階の毛利探偵事務所へ駆け込む。









「はじめまして、九条Aと申します」




ぽかん、と口を開けて目を丸くしたのは
眠りの小五郎と謳われる名探偵毛利小五郎だった。

安室透の身辺調査を行う彼女と彼→←仮面を引き剥がしてみたい私と彼



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ずーさん - とても面白い夢小説で、心が救われました! (2020年10月18日 21時) (レス) id: 38b2fa8d4e (このIDを非表示/違反報告)
てな(プロフ) - *ひな*さん» ギェェェありがとうございますん!!はじめまして〜夢主ちゃんの生命力はカンストしてますので…折角だから警察学校組出したい!ってなったのでちらっと出してみました。最後まで読んでいただき感謝感激です…! (2018年8月24日 12時) (レス) id: 46f0755694 (このIDを非表示/違反報告)
*ひな* - …………、よがっだぁぁあ!!!、、、ゴホン。失礼しました。*ひな*です。夢主ちゃんが生きててホント良かったです。最後警察学校組が出て来たのが嬉しかったです!お疲れ様でした! (2018年8月24日 11時) (レス) id: 966379f9ef (このIDを非表示/違反報告)
てな(プロフ) - 怠惰猫さん» 本当はまた振り出しに戻るエンドも考えたのですが…ハピエン厨なのでやめました…ふりゃーさん幸せになってほしい!前編後編共にコメント誠にありがとうございます!とっても嬉しいです(゜▽゜) (2018年8月23日 12時) (レス) id: 46f0755694 (このIDを非表示/違反報告)
てな(プロフ) - レイさん» 勿体ないお言葉ありがとうございます〜!!最後まで読んでいただき嬉しいです(*´▽`) (2018年8月23日 12時) (レス) id: 46f0755694 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:てな | 作成日時:2018年8月20日 13時

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