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暗号に取りかかる少年探偵団と彼女 ページ29





「実は…この金庫のパスワード12桁を
忘れてしまって、あと一時間後には
店長が帰ってきちゃうんです…!」

「…はあ、」



お願いします!助けてください…!!と
顔面蒼白の店員に連れられスタッフルームにあった
小さな金庫の前で勢いよく頭を下げられた。




「金庫なら専用の業者さんに
頼んだ方がいいんじゃない?」

「でもコナンくん、あと
一時間で業者さんを呼ぶってのは…」

「店長にどうしてもバレたくないというのなら、
どうにかして忘れているパスワードを
思い出すしかありませんね」




(………なんでいるの)




「毛利先生の弟子なんです」と同行を申した
安室さんに目を輝かせた店員が折角なら
数が多ければ多いほどいいだろうということで

何故か詮索好きの二人と無邪気な子供達四人まで
金庫へと連れてきたのだ。





「自分がもし忘れた時のために
暗号を用意していたのですが…お恥ずかしい話
難しすぎて分からないんです…」

「それはまた変わった話ですね」




何故そんな暗号にしたんですか?と
問い詰めたくなったものの
報酬をくれるとならば話は別だ。


金庫のパスワードを忘れたなんて騒ぎ
店長にバレれば大事になってしまう。

なんとかして一時間以内に
暗号を解くことが今回の依頼内容だ。




「まずはその暗号を見せてください」



「僕達も見たいです!こう見えて僕達は
少年探偵団として絶賛活躍中なんですよ!」

「ほんとは哀ちゃんもいるんだけど
今日は博士の看病でいないの」




いや博士の看病アイテムは?と思ったが

電話で少年探偵団が聞いたところ
そこまで重病なわけでもないし
今ある食品類のみで足りるそうだ。

メタボになってしまうから
寧ろ買ってこないでとまで言われたらしい。





「………、」





背後から突き刺さる視線に
わざと気付かないフリをしながら、
出された暗号文に視線を落とした。

エレーナ先生と彼女→←詮索好きの怪しい二人と彼女



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作者名:てな | 作成日時:2018年8月12日 17時

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