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第九話 ページ9

更新遅くなって申し訳ありません!
夏休みもうすぐ入るので
更新スピード上がるはず…(フラグ)


......................................................







「おはよう安室くん、そういえばだけれど
ポアロは今どうなっているの」




出勤早々俺にそう言った彼女は
まだ起きたばかりなのか、

あちこちに跳ねている髪を
くしゃくしゃと弄りながら欠伸をこぼした。






「……二年経ってようやくクマが薄くなったな」




「質問に答えなさい、ちなみに
沖原秀はもう死んだことにしておいたから。
あのお店はもう行けないわね」




「大変だったんだぞ、
梓さんは暫く元気無かったし。

………安室透は続けている。
まだ組織の幹部が一人残っているからな」





「へ〜え、」







そうなの、と意味ありげに微笑む彼女に
なんとなくだが、嫌な予感がしたのだ。









......................................................







「あっ、あむむむむむむろろっろさん!!!」





「ど、どうしたんですか梓さん!?」








バタバタと騒がしい音を立てて青ざめた顔で
玄関口を指さす梓さんに
落ち着くよう促していると、

「大変です…!!」と
彼女が冷や汗をかきながら呟いた。









「ゆっ、幽霊が…!!、」




「は?」









秀ちゃんの幽霊です!!、と慌てる梓さんを
一瞥してから玄関まで足を運ぶと。









「___はじめまして……沖原秀の

双子の姉です、赤井Aと申します」









あの時の悪寒の正体はきっとこれだろう。


言わんこっちゃないじゃないか、と
額に手を当てて項垂れていれば、



「生前、妹がお世話になったみたいなので……」




私もこの店に来てみたかったんです、と
白々しく涙を拭うソイツを睨めば
小声で「ね、安室くん♡」と囁いてきた。







「双子だなんて、……全然知らなかったです。
わざわざ来店してくれるなんて、
きっと妹さんも喜んでいますよ!」




「ありがとうございます、妹から聞いた通り
素敵なお店ですね」






その妹を演じたのも殺したのもお前だろうが、と

一人毒をつき、店内が何処か
懐かしい雰囲気に包まれたのを肌で感じながら
はあ、とため息をついた。

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休校 - 半端じゃなく、面白かったです!笑 ありがとうございました! (2020年6月21日 17時) (レス) id: e4ab2b5df5 (このIDを非表示/違反報告)
ぱる(プロフ) - こんな素晴らしい作品を作ってくださって感謝しかないです…!ストーリー構成が完璧で、赤井さんのシスコン具合も最高だし、なにより、主人公のキャラが好きです…!!!大好きです!ほんとにありがとうございます!! (2019年12月18日 20時) (レス) id: 7131cab108 (このIDを非表示/違反報告)
てな(プロフ) - 四皇子さん» ありがたきお言葉…大感謝感激祭です… (2019年2月4日 12時) (レス) id: 46f0755694 (このIDを非表示/違反報告)
てな(プロフ) - たんぽぽ珈琲さん» わー嬉しいです!!気に入っていた作品なのでありがたいです〜(*゚▽゚) (2019年2月4日 12時) (レス) id: 46f0755694 (このIDを非表示/違反報告)
四皇子 - 500評価から501評価にしてしまった、罪悪感、、 (2019年1月31日 16時) (レス) id: 3e09273f36 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:てな | 作成日時:2018年7月8日 14時

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