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第十二話 ページ12



Conan side




「あれ?安室さんも来たんですか?!」


「探偵として非常に彼には興味がありまして、
折角だから見に来てみたんです」




園子の声に顔を上げてみれば、

いつも通り柔和な笑顔を浮かべたまま
園子と蘭に歩み寄る安室透の姿が見えた。

オイオイ公安が何してんだ…、という
怪訝な俺の視線に気づいたのか、
安室さんがしゃがみこんで
俺と目線を合わせてくれた。






「……忙しいのにこんな所で
キッド観察してていいの安室さん」




「生憎だが仕事なんだよ。
あの女に脅迫されてるんだ」




「………赤井さんから聞いたよ。確かに
ここの警備にアメリカ人がちらほら見える」







本日企画展示されているキッドの獲物。

『サンライズ』という宝石は、
アメリカの大富豪が所有しているもので

不幸にもキッドの予告状が届いた彼は、
FBIに大金を積んで日本にFBI捜査官を派遣させ
警備に加わるよう命令したのだ。





赤井さんは組織関連のことがまだ残っているから
日本にいるものの、今回の警備に関しては
特に指示も何もされなかったらしい。


その代わりにAさんがされたのだと思うが。







___一年前、しばらく行方を眩ませていた
赤井さんに話があると言われ

自宅まで足を運んでみれば、
大きなベッドで一人眠る彼女がいた。


事情を全て聞かせてもらい、
本題へと入った。



赤井さんの偽装死の時と同じく、
世良Aを殺すことにして
新しく赤井Aという人物を作る。


そう煙草を吹かしながら淡々と物申す赤井さんに、
思わず持っていたスクーターを落としかけた。







『厄介なのは分かっている、だが俺は
これ以上詐欺師という仕事で
生きていて欲しくないのでね』







彼女の過去も、彼女が詐欺師になった理由も、
赤井さんが全てを語ってくれた。

ぐっすりと寝入っているAさんの頬を
撫でながら、何処か悲しげな表情を浮かべて。









(___…まさかこう易々と
FBIになっちまうとはな、
安室さんも振り回されるわけだぜ)







FBIの試験を受けて見事合格した彼女の派遣先は
日本の公安警察、それも安室さんが所属する機関。

赤井さんの懇願により
そういう結果となったそうで。







「コナン君?どうかしたの?」




「あっ、ううん!なんでもないよ蘭姉ちゃん」








ほんと?と首を傾げる幼馴染に笑いかけて、
この場にいない彼女に
やれやれと肩をすくめた。

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休校 - 半端じゃなく、面白かったです!笑 ありがとうございました! (2020年6月21日 17時) (レス) id: e4ab2b5df5 (このIDを非表示/違反報告)
ぱる(プロフ) - こんな素晴らしい作品を作ってくださって感謝しかないです…!ストーリー構成が完璧で、赤井さんのシスコン具合も最高だし、なにより、主人公のキャラが好きです…!!!大好きです!ほんとにありがとうございます!! (2019年12月18日 20時) (レス) id: 7131cab108 (このIDを非表示/違反報告)
てな(プロフ) - 四皇子さん» ありがたきお言葉…大感謝感激祭です… (2019年2月4日 12時) (レス) id: 46f0755694 (このIDを非表示/違反報告)
てな(プロフ) - たんぽぽ珈琲さん» わー嬉しいです!!気に入っていた作品なのでありがたいです〜(*゚▽゚) (2019年2月4日 12時) (レス) id: 46f0755694 (このIDを非表示/違反報告)
四皇子 - 500評価から501評価にしてしまった、罪悪感、、 (2019年1月31日 16時) (レス) id: 3e09273f36 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:てな | 作成日時:2018年7月8日 14時

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