検索窓
今日:6 hit、昨日:37 hit、合計:582,028 hit

17 ページ41



furuya side




(間に合った……)



なんとか犯人がAを連れ込んだホテルを特定し
慎重に乗り込んでみたところ、部屋の中では
Aを押し倒した犯人に彼女が何かを言っていた。


彼はAに危害を加えようとしない様子で、
更に話題は自分へと移ったために
暫く様子見をしていたのだ。

ちなみに特定は風見率いる
公安の部下達により遂行された。

「降谷さんの奥方の危機だ!!
一刻も早く犯人を!」と騒いでいたために
素早い特定が出来た。なんて可愛い部下達なのだ。


そして、そろそろ…と
足を踏み入れようとしたその時、

Aが高らかに俺を貶す犯人に
「けど、」と強く反論をしていた。




(………?…)





「降谷はちゃんと、私を好きだと言ってくれた
……愛してると言ってくれた。
アタックもせずストーカーをする君よりも、」




「……私は降谷が好き」





ーーーー生きてて良かった……と

思わず下唇を噛み締めてしまった。


彼女の瞳は相変わらず
強い意思が現れているものの、
やっぱり不安なのか少し揺れている。

犯人は突然Aのそんな様子に気づけないだろう。



「………、…敵わないなぁ…」



とんでもない殺し文句を言ってくれた。

いつも嫌い嫌い死ねと言われているだけあって
思わぬご褒美に心臓を撃ち抜かれた気分だった。




......................................................



「風見達が犯人を署に連行してくれるそうだ
……怖かっただろ、送ってやるから乗れ」


「どの口が言ってんだオラ、
もっと前から助けられたくせに」



バレてる……と居心地悪く口を引き攣らせていると
「さっさとこの拘束外せや…」とばかり
訴えてくる彼女と目が合った。




「………はいはい、……っ!?…」



風見達が部屋を出ていった後、
Aの背後で窮屈そうに
一纏まりにされている手首を解放してやれば

スーツの襟を強く引っ張られて
ベッドに体が沈んだ。

18→←16



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (719 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
1283人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

てな(プロフ) - あるさん» 返信大変遅くなりすびばせん!!!!!某ヒロア…からお借りしました(小声)大変嬉しい限りです!ありがとうございます〜(゜▽゜) (2019年1月19日 1時) (レス) id: 148a377828 (このIDを非表示/違反報告)
ある(プロフ) - 今絶賛読んでいる途中なのですが、とぉっっっっっても面白いです!!!ピザーラ銀座店です。の所、どこかのヒーローアニメと似てたような…あとそれの敵の反応も…あ!勘違いですね!はい← てな訳ですんごい面白いです!以上! (2018年11月17日 17時) (レス) id: 24dd2edea5 (このIDを非表示/違反報告)
てな(プロフ) - 輪廻さん» ひぇー!キュンキュンしていただき感謝でございます…(´∇`)コメントありがとうございます!! (2018年8月11日 14時) (レス) id: 46f0755694 (このIDを非表示/違反報告)
輪廻(プロフ) - 完結おめでとうございます!この作品ほんっとに好きで、完結したのが嬉しいやら寂しいやらで最終話読み終えた瞬間1から読み直しました笑何度読んでもめちゃくちゃキュンキュンしました!お疲れ様です!これからも応援してます! (2018年8月9日 21時) (レス) id: d5ec128220 (このIDを非表示/違反報告)
てな(プロフ) - Ha_3さん» 番外編なんとか入れたかった…最後くらいデレさせたいと頑張ってみましたw最後まで読んでいただきありがとうございます! (2018年8月9日 0時) (レス) id: 46f0755694 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:てな | 作成日時:2018年7月29日 12時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。