検索窓
今日:139 hit、昨日:102 hit、合計:672,091 hit

6 ページ8



you side




「あの、っ降谷くん…今日の放課後、
体育館のところ来てくれないかな…」


「、…まあ、いいけど…」





きゃ、と小さく声を上げて女子グループへ
戻った女の子を横目で見てると、
隣に座る景光くんが「あ〜あ〜…」と
声を上げながらニヤリと笑った。

同じくコチラへ戻ってきやがった降谷が
「なんだよ、ヒロ」とジト目で睨む。





「だって、あれどう考えても告白だろ?
今年入って何回目だよ…羨ましい!!」


「……そういえば、ヒロは
告白されたことがないよな。
なんでだかは全く分からないが。本当に。全く」





お前だろ?どうせ?お?、と言わんばかりに
降谷がさりげなく私を見据えてくる。

何言ってんだ私以外に誰がいる。



景光くんはモテる。普通に。


何故かクラスの女共は

「付き合うなら景光くんで〜…
遠くから見る、ってだけのは
やっぱりクラスのプリンス、降谷くんよね〜!」と

キャッキャウフフしながら語っていた。


さりげなく名前で呼ぶんじゃねぇクソアマ共。
という呟きを心の中で零していれば、
「ねえ三上さんは幼馴染なんだよね?」と

誰かが私にそう言った。





「うん、…でも降谷くん結構優しいよ?
荷物持ってくれたり………………うん。
優しいよ?だから多分告白しても大丈夫だよ」





ごめんちょっと例えるほど
アイツの優しさに触れたことなかった。

「じゃあ私、言っちゃおっかな…」と
ボソリと呟いた女子生徒にすかさず近付き

「うん!!頑張ってね!」と
これまでにないとびきりの笑顔で彼女を見送った。



それがさっき。

だからそれに気付いている降谷は
「このアマ…」と先程から声には出さずにいるが
ずっと不機嫌な表情でいる。






(降谷に彼女が出来れば、
景光くんと私の邪魔をするゴリラはいなくなる…)






なんて完璧、パーフェクト。



ちなみに景光くんに彼女が出来ない理由は
告白しようという意志を持った人間を
私が片っ端から潰しているからだろうな。

ごめんJK。マドンナに余裕はないのよ。

7→←5



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (348 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
1197人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

てな(プロフ) - amroさん» ありがとうございます…頑張って治したいです(;ω;) (2018年7月27日 8時) (レス) id: 46f0755694 (このIDを非表示/違反報告)
てな(プロフ) - ゆずさん» ありがとうございます…(´;ω;`)早く治したいです… (2018年7月27日 8時) (レス) id: 46f0755694 (このIDを非表示/違反報告)
amro(プロフ) - てな様 お風邪大丈夫ですか!? 無理せずゆっくり治して下され。お大事に。 (2018年7月27日 0時) (レス) id: 18748080be (このIDを非表示/違反報告)
ゆず(プロフ) - 大丈夫ですか?!風邪お大事に(´・_・`) (2018年7月26日 22時) (レス) id: ba18e17bc2 (このIDを非表示/違反報告)
てな(プロフ) - amroさん» はじめまして!コメントありがとうございます〜!一生懸命考えて照橋風のヒロインちゃんが出来上がりました…降谷さんがんばれ!!って感じにしたかったのでこの関係性自分も気に入ってます(*´∀`)応援大感謝です…! (2018年7月25日 13時) (レス) id: 46f0755694 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:てな | 作成日時:2018年7月21日 18時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。