【名探偵コナン】マドンナはプリンスが嫌い【降谷零】

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…

you side



「A、」


「………」



最悪だ。こんなプチパーティに
来るんじゃなかったぜ。

よりにもよってこの
マウンテン降谷の車に乗車させられるなんて。



「………心配しなくても、
もう会うことなんかないし。だから、
降谷の正体バラすなんてことしないから」


「……そうだといいな」



認めざるを得ない。
この男がこんな冗談なんて言うわけもないし。

「帰る、」と言い残してから
ロックが外れたドアを開けて
なるべく早く、一刻も早く、それはもう早く
離れるために早足で駅へと向かった。



「………、」



そう。たかが降谷と会っただけだ。
もう二度と会うこともない。さらばだロリゴリ。




......................................................




＿＿＿と思うじゃん？？？？？？？





「ねえあの人誰だろ？」


「めっちゃイケメン…」




あのなんともショッキングな出来事から
数日が経ち、いつも通り何事もなく
平和な一日を満喫した私は

同じく仕事をやり終えた美和子と
それにくっついてきた高木刑事と共に
警視庁のロビーへ歩いていったのだ。


何やらいつもより人が多い。
それも婦警の割合高め。





「………あ、あの人……最近毛利先生に
弟子入りしたって確か目暮警部が…」

「安室さんじゃないですか、！」





「は？」



およそ0.7秒ほどで
咄嗟に隣にいる美和子の背後に隠れる。

「わ、私忘れ物しちゃったみたい……」と
小声で彼女に耳打ちをして
鞄で目立つ髪を隠しながら後ろずさった。





「A？どうしたのよ」


「あ、」



美和子！！！！！！！名前呼ばないで！！！！！！
ホントそいつ耳めっちゃええんやて！！！！


案の定私の名前を耳に入れた地獄耳野郎は、
持ち前のベビーフェイスを
ベビー5割増くらいによりベビーにして
私の元へゆっくりと歩み寄ってきた。

ちょ、待ってゆっくり怖い。このベビーゴリラめ。

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