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「先週キャンプに行った時、訳あって
元の身体に戻る必要があったの。
あの子達…小学生達を助けるために」


「その時撮ったムービーを
私の正体を突き止めようと子供達が
毛利小五郎の探偵事務所に送ったらしくて…
その映像をネットにアップされたかもしれない」




更に、そのムービーに映っている組織からすれば
"シェリー"の姿である宮野志保の指。


不幸にもその指には
ミステリートレインのパスリングが
嵌められていたのだ。

これに組織が気付いたとすれば、当然
彼らは抜かりなくシェリーを始末しようと
このミステリートレインに乗車するだろう。

それにもし、この電車内で
仕留められなかった場合でも
終着駅に組織のメンバーはいると考えていい。



実に面倒臭い。だけど志保ちゃんを
見捨てるわけには絶対にいかない。友達だからだ。

マドンナの皮を被った私を知る数少ない、
いわばBEST FRIEND。いやBEST FRIEND違くね?





「___さすが姉妹だな。…行動が
手に取るように分かる……」


「………っ、…え…?」




突然背後から聞こえてきた声に
哀ちゃんが慌てて私の足元に周り込む。



隠れながら不気味に笑う男は、先程
私の瞳をどうたらこうたらなどと
ほざいていたナンパ(仮)野郎だった。

男を見上げている哀ちゃんを見る限り、
どうやら知り合いのようだが、
さして良好といわけではないようだ。



「…この子に…何の用ですか?」


「おや、また会いましたね…
実はその子と家が隣同士なんですよ」


「隣同士なだけよ。別に仲良くなんてない!」




目線で「早く逃げて」と
訴えてくる哀ちゃんに頷き
目の前でコチラを見下ろす男を睨めば、






「ホォー……確かに、
……アイツが言っていた通りだな」



「……」





僅かだが、片目を開いた彼の口調が崩れた。
緑色の瞳と濃いクマが垣間見えて
その隙にと哀ちゃんの手を掴み7号車へと走った。

幸いにも男は追ってくる様子もないようだ。




(……アイツ?……私を知っている?)



まるで"アイツ"という人物から私についての
何かを聞いたような口振りだった。

でも、一体誰が。





「っ、Aさん!こっち!」


「……あ、」





今はそんな場合ではない。
また後で考えよう。

そして哀ちゃんに手を引かれるがまま
B、と書かれた部屋に逃げ込んだ。

おわび…→←7



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てな(プロフ) - amroさん» ありがとうございます…頑張って治したいです(;ω;) (2018年7月27日 8時) (レス) id: 46f0755694 (このIDを非表示/違反報告)
てな(プロフ) - ゆずさん» ありがとうございます…(´;ω;`)早く治したいです… (2018年7月27日 8時) (レス) id: 46f0755694 (このIDを非表示/違反報告)
amro(プロフ) - てな様 お風邪大丈夫ですか!? 無理せずゆっくり治して下され。お大事に。 (2018年7月27日 0時) (レス) id: 18748080be (このIDを非表示/違反報告)
ゆず(プロフ) - 大丈夫ですか?!風邪お大事に(´・_・`) (2018年7月26日 22時) (レス) id: ba18e17bc2 (このIDを非表示/違反報告)
てな(プロフ) - amroさん» はじめまして!コメントありがとうございます〜!一生懸命考えて照橋風のヒロインちゃんが出来上がりました…降谷さんがんばれ!!って感じにしたかったのでこの関係性自分も気に入ってます(*´∀`)応援大感謝です…! (2018年7月25日 13時) (レス) id: 46f0755694 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:てな | 作成日時:2018年7月21日 18時

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