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まず、この関係性になった
馴れ初めというものを話そう。



___景光くんと私は家が近く、
親同士とても仲が良かったために
よく一緒に遊んでいた。

そこがもう運命だと思う。本当に。


私に優しくしてくれて、
いつも私を一番に考えていてくれた。
そんな男の子に、惚れないわけがないのだ。

そしてある日、幼稚園の帰りに公園で
私は景光くんに問いかけたのだ。






「ひ、景光くん、……景光くんは、
Aと一緒にずっといてくれる?」



「何言ってんだよ?きまってんだろー!」






い や か っ こ よ す ぎ る (鼻血)


笑いながらグシャグシャと頭を撫でてくる
景光くんは相も変わらず
訳がわからないぐらいかっこいい。

その時の私には天使か神のような存在に思えた。





だがこの数秒後、悪魔の代名詞こと降谷零を
私は初めてこの瞳に映すこととなった。






「___っうるせーよ!
お前らには関係ないだろ!」





幼稚園児にしては鋭くぴりっ、とした声色。
その時の私は怯えてしまい、
咄嗟に景光くんの背後へと隠れた。

ちら…、と彼の服を掴みながら
景光くんがじ、と見つめる現場へと
同じく目を向けた。





「お前むかつくんだよ!日本人じゃねーくせに!」


「っ、…!!」





3人の幼稚園児達が、
金色の髪をした幼稚園児をいじめていた。

3人のうち1人がそう言うと、
目に見えて悲しげな顔をした金髪の幼稚園児を
見て、景光くんが拳を握りしめた。






「かっこわるくねーのかよ!
1人を大勢でいじめるなんて、卑怯だぞ!!」



「ひ、っ景光くん…!」





私が惚れ込んだ彼は正義感が強くて、
たとえ相手が大勢だろうが上級生だろうが
恐れずに頭から突っ込んでいく
スタイリッシュなイケメンなのだ。本当に。

そんなわけで当たり前のように
金髪を守るように立ち塞がった景光くん。



だけど、喧嘩はそれほど強くない。





「やめて!お願い…」




ので、私がいつも動くのだ。


拳を振りかざした敵の前へ両腕を掲げ

先程目薬を目玉にぶち込む勢いで
大量にさしまくった、その成果あって
潤んだ瞳を彼らに向ける。

仕上げは両手の側面をくっつけて
口元まで持っていく。





「っ、……う、うるせー!
今回はみのがしてやる!」





いや何処の悪役?と思いながらも
わーわーと背中を向け逃げていく
彼等の背中を大人しく見送った。

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てな(プロフ) - amroさん» ありがとうございます…頑張って治したいです(;ω;) (2018年7月27日 8時) (レス) id: 46f0755694 (このIDを非表示/違反報告)
てな(プロフ) - ゆずさん» ありがとうございます…(´;ω;`)早く治したいです… (2018年7月27日 8時) (レス) id: 46f0755694 (このIDを非表示/違反報告)
amro(プロフ) - てな様 お風邪大丈夫ですか!? 無理せずゆっくり治して下され。お大事に。 (2018年7月27日 0時) (レス) id: 18748080be (このIDを非表示/違反報告)
ゆず(プロフ) - 大丈夫ですか?!風邪お大事に(´・_・`) (2018年7月26日 22時) (レス) id: ba18e17bc2 (このIDを非表示/違反報告)
てな(プロフ) - amroさん» はじめまして!コメントありがとうございます〜!一生懸命考えて照橋風のヒロインちゃんが出来上がりました…降谷さんがんばれ!!って感じにしたかったのでこの関係性自分も気に入ってます(*´∀`)応援大感謝です…! (2018年7月25日 13時) (レス) id: 46f0755694 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:てな | 作成日時:2018年7月21日 18時

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