公安の狙撃手4 ページ25
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「な、な〜んだ
僕騙されちゃったよ」
「でもね」
「私は透さんの事が好きだから、
いつか告白して本当の恋人になるの」
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そう言って私を睨み一瞥した彼女は、
「ただいま戻りました〜」という安室透の声により
自分の席へと走り戻って行った
「おかえり!、…ってあれ
透さん、動かないで…」
安室透が
ん?、と首を傾げた
偲が安室透の顔にどんどんと顔を近付けていく
「(…、……)」
「…睫毛、ついてたよ!」
「ほんとだ
ごめんね、ありがとう」
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「Aさん、顔、顔」
「う゛る゛さ゛い゛…」
ふふ、と私を見て嘲笑を零した偲
額に青筋が浮かんだ気がする
安室透、零は
ニコニコと微笑みながらそう言う始末で、
全く彼女の目論みに
気付いている様子は見当たらない
思わぬ所でのライバル出現に、
小さくため息をこぼした
.
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Furuya side
「何怒ってるんだ」
「別に」
むすり、とした彼女が助手席で
窓を見ながらぶっきらぼうにそう答える
首を傾げてみても、Aの機嫌は直らない
どうしたものか、と
いつまでも車を発進させないままでいれば
Aが小さく何かを呟いた
「ん?」
「………随分、…親しそうなのね
鍵宮偲だったかしら」
皮肉気味に言うAを見て
そういえば、知らせるつもりだったのを
すっかり忘れていた
彼女とは訳あって
恋人同士という関係になっているのだ
「聞いたと思うが、鍵宮偲を追うグループは
恐らく違法犯罪者の集まり
鍵宮偲の父親は大富豪だからな、
娘を揺すってでもして
金を巻き上げるつもりだろう」
そう淡々と、いつものように報告をしていれば
隣のAは返事もせず、
黙って窓の向こうを見つめていた
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真白(プロフ) - 夢主ちゃん可愛い (2023年4月30日 19時) (レス) @page42 id: 1bd364c53c (このIDを非表示/違反報告)
ミコト(プロフ) - 素敵なお話ありがとうございます^o^惚れましたぁぁぁ/// (2019年8月29日 13時) (レス) id: 47f303260b (このIDを非表示/違反報告)
てな(プロフ) - おだんご@白石大好き♪( ´▽`)さん» わぁあありがとうございます!初のコナン小説だったので拙い所だらけでしたが…(´∇`)後日談とかもぜひ書いてみたいと思っている所です! (2018年6月3日 22時) (レス) id: 46f0755694 (このIDを非表示/違反報告)
おだんご@白石大好き♪( ´▽`)(プロフ) - とっても面白かったです!!図々しいですが、続きがみたいです。(>人<;) (2018年6月3日 22時) (レス) id: 2611ccec3a (このIDを非表示/違反報告)
てな(プロフ) - ちー@政宗最推しさん» あっー!すみませんw直してきます!楽しみにしてくれるなんて嬉しいです…!>< (2018年5月27日 21時) (レス) id: 46f0755694 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:てな | 作成日時:2018年5月26日 15時