【名探偵コナン】公安の狙撃手は結ぶ【降谷零】

公安の狙撃手2 ページ23

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Conan side





「偲ちゃんはケアレスミスが多いから、
よく見直しながら解いていくといいのかも」


「確かに…ありがと透さん！」






へへ、と照れたように笑う偲という女子高生、


を見ているAさんの表情は驚く程に凶悪ヅラだ


先程2.3人殺してきたかのような顔で
偲さんを静かに見据えている







「(女の嫉妬って、怖ぇー……)」







というか、見る限り安室さんは
偲さんとイチャコラしているようで、
それを嫌がる素振りも見せない





てっきり、Aさんが好きとばかり思っていたのに









あの時、

Aさんをぎこちなく抱き締めた
安室さんの表情は、



れっきとした本当の降谷という男のものだったし、
酷く幸せそうに見えた






傍からみればお似合いのカップル、
とまで思っていたのだ









「(ハニトラ…にしても、
Aさんには言うよな普通……)」









対象から情報を引き出すため、なら納得だが

数少ない公安の仲間である
Aさんにも報告していないということは、








「美味しい〜…このケーキ本当美味しい！
透さんも一口、あーん」



「え、いいのかい？」







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オイオイ、俺の隣からどす黒いオーラ出てんだけど




「あの女は一体…、」と唸るAさん

それに気付いている様子だったのは









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「あなた、透さんから聞いた…
…常連客さんですよね」









そろそろ買い出しに、と店を出た安室さんに
「いってらっしゃい」と言いながら
彼の頬に唇を当てた偲さん




うおっ、……と思わぬ
イチャイチャに声を上げてしまった





Aさんは粉々になったスプーン、

その代わりのスプーンを
またしても粉々に粉砕していた






ちりん、という鐘の音と同時に
彼女がふと俺の隣で据わった目をしている


Aさんに視線を向けたのだ









「…でも、嘘ですよね
あなた、透さんが目当てで来てるだけでしょ？」









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先程までの愛らしい微笑みとは一変して、
くすくす、と嫌味ったらしい笑みを浮かべた偲さん




隣に座るAさんが
「なんですって」と低く言い、


密かに俺の腕には鳥肌が立ちつつあった









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