角部屋の住人さん 《２》

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数原 side



事務所からタクシーに乗り

マンションに着いた



よし、言うぞ

言ったるぞ男らしく



なんや、

告白ってこんな緊張するもんやったっけ



いままで自分から好きになったことなん

なかったもんなぁ



言い寄ってくる女の人と…

って感じやったもんな、

ほんまに好きになると

こんな気持ちになるんやな



「…よし」



この気持ちは大事にせなあかんな




オートロックを解除して

エレベーターに乗り込み

706号室の前まできた



「、ふぅ」



深呼吸してインターホンを押す


ピンポーン



ーーーー…



「っん？」



もう一度押すが、応答がない



ドアノブに手をかけるが

鍵がかかっている



「なんや、寝てるんかな」



スマホを取り出して電話をかける



…出ぇへん



ピコン


えまちゃん仲良くしてくれてありがとうございました

えまちゃん応援してます





「、なんや…これ」




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