ハイスペックはお断り２【名探偵コナン】

54 ページ7

.



コンコン


『失礼します』


「君は科捜研の！」


『中森警部、昨日ぶりですね』


「おお！ボーンレディじゃな」


中森警部は口をあけ、ポカーンと驚いていた


「おぬしは知らんのか」


英字新聞でも読むのじゃなと笑って答えていた




『わたくしめのことをご記憶に留めていただけてるなんて光栄です』


「あまり自分を謙って話すのではないぞ」


『はい？』


「おぬしは米国でも素晴らしい成績を残しておる。ここにおる奴は知らぬようじゃがな」


『…ありがとうございます』


人に褒められるというのは、幾つになっても慣れないものだ






「悪かったの、ボーンレディよ」


『何がでしょうか』


「ワシがこの宝石を手に入れてしまったが故に、おぬしが彼奴に目をつけられてしもうて」


『いえ。高価なものとは古代から私利私欲の為に奪い合い争いが絶えないものです。あなたが持っていないとしても誰かは奪おうとするはずです』


私はただのお飾り程度で書かれただけでしょうから








『では、失礼します」


「ちょっと待っておくれ。おぬしには頼みたいことがあるんじゃ」


『…何でしょうか』


キッドを捕まえる囮になれとでも言うのかと思えば


「披露の際におぬしにこの宝石の価値を話してほしいのじゃ。それに一緒に入っていた骨のことも」


皆おぬしには注目しておるからな




『そういうことでしたら、是非』


私は扉を閉め目的を果たすべく足を進めたのだった



.

55→←53

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す