ハイスペックはお断り２【名探偵コナン】

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「あのことは忘れろ」


仕事を終え帰宅し、ドアを閉めようとすると手が入ってきた
不審者だと思い、足を振り上げると簡単に掴まれてしまった
こんな事が出来るのは彼


家に入るとあのことは忘れろと



『あのことって何のことかしら？』


「あれは…仕事だ」


『組織のかしら？』


「誰から聞いた」


零の声が少し低くなった



『私の…妹かな』


「は？」


零はズカズカと部屋に入ってソファへ座ったので、私も隣に座ることにした




「組織のことが分かっているなら、話は早い。今各国の工作員に伝わったが組織破壊計画が開始する」


『ええ』


「もう二度と会えないかもしれない。またお前を一人にしてしまうかもしれない」


そう言われて鼻の奥がツンとした
泣くな。泣くな私





「だから俺は後悔したくない。A結婚してくれ」


泣きそうだった私の頭は真っ白になった



『え、なんて？』


「もう二度と言わないぞ。Aが好きだ。結婚してくれ」


『私達付き合ってないよね？』


「付き合うとはお互いの事を知り合う期間の事だろ。俺たちにそんな時間は必要か？今返事が欲しい」


びっくりした
別れの挨拶だと思っていたのに




『答えは言わないわ』


「…」


『私がYESと答えれば私と国の為に、NOと言えばあなたは自分の命を賭けるでしょ？』


だから答えを聞きに帰ってきてほしい







『私はあなたを愛しているわ。でも結婚するとは限らないでしょ？だから必ず生きて』


「…Aは本当にずるい女だな」


『ええ、そうよ。知らなかったの？じゃあ私からも一つお願いを聞いてもらえないかしら？』


「なんだ？」


『抱いてほしいの』


「A…」


『お願い』


絶対に零が帰ってくる保証などない
これが最後になるのならワガママくらい聞いてほしい



「俺がどれだけの間我慢してたのか分かってるのか？」


そういうと、零にキスされた



「優しくなんて出来ない」


私達はお互いの思いを確かめるように何度も重なり合った







『(神様お願い、零を殺さないで)』







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