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それから私は一週間ほど学校を休んだ
行くのに不便なのもあったけど正直零くんや明美ちゃんに会いたくなかった
だから私は毎日病院にいた
そんな時だった
「A!」
『れ、零くん…』
「明日は学校にこい!」
『…やだ』
「ごめんな。俺Aがイジメられてるの気づかなかった。でももう俺が守ってやる!だからもう避けるなんてことしないでくれ!」
零の頬を伝う涙
『…うん。明日から行く。ありがとう』
私の頬に伝う涙。零といたら泣き虫になっちゃうな
私は次の日からお父さんに送ってもらって学校に行った
帰りは零たちが病院まで一緒について来てくれた
「私がしたこと誰にも言わなかったのね」
階段で私を押した子だった
『言って欲しいの?』
「言えばいいじゃない!そうすれば私が悪者になるのに!」
『零くんを避けたことは私の意思なの。私が嫌われたくないから避けた。あなたに命令されたからじゃない』
「っ!そういう所が嫌いよ!」
そういうと彼女は少し歩いて振り向いた
「でもごめんなさい!階段から落とすつもりなんてなかったの!ごめんなさい」
そう叫ぶだけ叫んで走って行ってしまった
『…』
「もうこれで俺たちを避ける必要はないな」
どこから現れたのか隣にはヒロくんがいた
『ヒロくん達が言ったの?』
「まぁ俺もムカついたけど言ったのはゼロ!」
やっぱり零くんが
「でも明美も凄い怒ってたぞ」
『明美ちゃんが?』
あんなにひどいことを言ったのに明美ちゃんは私の為に怒ってくれた。嬉しかった
明美ちゃんとはお母さん同士が一緒の職場だったから必然的に知り合った
彼女は喋りかけてくれたけど、私は中々上手く返すことが出来なかった
『私謝ってくる』
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noa(プロフ) - 鈴蘭さん» 温かいコメントありがとうございます!憧れなんて嬉しいです!語彙力皆無過ぎていつも調べながら書いてますwまた更新するかもしれないのでよろしくお願いします(^^) (2019年3月17日 16時) (レス) id: ce90e029ff (このIDを非表示/違反報告)
noa(プロフ) - 蓮-Ren-さん» 温かいお言葉ありがとうございます!また更新するかもしれないのでよろしくお願いします(^^) (2019年3月17日 15時) (レス) id: ce90e029ff (このIDを非表示/違反報告)
鈴蘭(プロフ) - 完結おめでとうございます!とても素敵なお話で家族というテーマが本当にお上手に表現されていると感じました。私も夢書きなので、とても憧れています。 (2019年3月16日 18時) (レス) id: 70c518a327 (このIDを非表示/違反報告)
蓮-Ren-(プロフ) - 完結おめでとうございます。陰ながら読んでいたのですが、とても心に刺さるお話でした。とても面白かったです。 (2019年3月16日 18時) (レス) id: d8f19c7143 (このIDを非表示/違反報告)
noa(プロフ) - 明里香さん» たびたび申し訳ありません。こちらの確認ミスです。指摘ありがとうございました! (2019年3月10日 15時) (レス) id: ce90e029ff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:noa | 作成日時:2019年3月1日 21時