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「Aちゃん?」
そこに居たのは宮野明美だった
『明美ちゃん…』
「え!どうしたの?泣いてるじゃない!」
慌てて近寄ってくる明美ちゃんに安心してまた泣いてしまった
「大丈夫?何かあったの?」
『…何でもないよ』
「そっか…」
明美ちゃんはそれ以上何も聞いてこなかった
次の日からも私は零くんとヒロくんを避けた
帰りも2人が来る前に急いで帰った
「いい加減にしろよ!」
『ど、どうしたの?』
「なんで俺たちを避けてんだよ!」
あれだけあからさまに避けていたら気づかれても無理はない
『…』
「なんとか言えよ!」
『ごめんなさい』
「…Aは俺たちのこと嫌いになったのか?」
ヒロくんにそう言われて私は驚いた
そんなことない!私が嫌いになるなんてあり得ない!
そう言いたかった
『…私将来はお医者さんになりたいの。だから勉強しないといけないの。早く帰って勉強するの。だからもう遊べない…』
「じゃあ嫌いになった訳じゃないんだな」
ヒロくんがそういうと私は小さく頷いた
「だってよ!ゼロ良かったな!」
「な!俺は別にそんなこと気にしてな…い!」
これで良かった
良かったのかな…
「嫌われればいいのよ!」
私はその日階段から落ちた
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noa(プロフ) - 鈴蘭さん» 温かいコメントありがとうございます!憧れなんて嬉しいです!語彙力皆無過ぎていつも調べながら書いてますwまた更新するかもしれないのでよろしくお願いします(^^) (2019年3月17日 16時) (レス) id: ce90e029ff (このIDを非表示/違反報告)
noa(プロフ) - 蓮-Ren-さん» 温かいお言葉ありがとうございます!また更新するかもしれないのでよろしくお願いします(^^) (2019年3月17日 15時) (レス) id: ce90e029ff (このIDを非表示/違反報告)
鈴蘭(プロフ) - 完結おめでとうございます!とても素敵なお話で家族というテーマが本当にお上手に表現されていると感じました。私も夢書きなので、とても憧れています。 (2019年3月16日 18時) (レス) id: 70c518a327 (このIDを非表示/違反報告)
蓮-Ren-(プロフ) - 完結おめでとうございます。陰ながら読んでいたのですが、とても心に刺さるお話でした。とても面白かったです。 (2019年3月16日 18時) (レス) id: d8f19c7143 (このIDを非表示/違反報告)
noa(プロフ) - 明里香さん» たびたび申し訳ありません。こちらの確認ミスです。指摘ありがとうございました! (2019年3月10日 15時) (レス) id: ce90e029ff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:noa | 作成日時:2019年3月1日 21時