ハイスペックはお断り【名探偵コナン】

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カランカラン



「っ！…Aさん」


『こんにちは。安室さん』


心の準備は出来ている。彼の為なら私の幸せなんで捨ててやる


「今日はコナンくんも一緒なんですね」


「うん！今日はAさんとデートなんだ！」


「へー。今の子供は本当にマセてるんだね！」


顔が怖いです安室さん




『私いつものコーヒーお願いします。コナンくんは何にする？』


「僕オレンジジュース！」


カウンターに座る私たちの注文を取ってもらった




「最近この近くで通り魔が出たみたいなんですけど、Aさんご存知でしたか？」


『…ええ。犯人は捕まったんですか？』


「捕まったみたいですよ。怖いおじさん方に」


『へぇ。よく知ってますね、安室さん』


「被害者の方は意識不明と聞きましたが、大丈夫なんでしょうか」


『私の知り合いの病院に入院されてたみたいですけど、もう意識も戻って退院なさったみたいですよ』


「みたいですね」


なんだこの心理戦のような話は。やっぱり俺いらなかったじゃねーか




『ところで安室さん。私今日はお話があってきたんです』


「…ええ。なんでしょうか。」


『私仕事の都合で遠くに行かなければならなくなったので、もう会えなくなります』


「…」


『だからもう私のことは忘れてください』


他にもお客がいるのが嘘のよう静寂に包まれる




「…それは、無理ですね」


『え？』


「僕はあなたに会えなくてもあなたを忘れないと思います」


『…っ！』


そう言われてAさんは俯いてしまった



「僕は探偵です。あなたの考えてことは分かっています」


『言わないでください』




私の決意が揺らいでしまうから

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