早起き ページ3
VN side
朝、目が覚めて時計を確認すると5:12
どう考えても早い時間に目が覚めてしまった。
まあ、20時くらいに寝落ちしちゃったし、そりゃ早く起きるか。
トイレに行って水を飲もうとキッチンに向かう途中、背中に人の気配がしてバッと振り返った。
振り返って目にしたものはリビングのソファで眠るヌナ。
ソファベッドを広げてブランケットを被って丸まって寝ている。
VN｢かわぃ、｣
自分でも知らないうちに口に出していたその言葉を、ぐっと抑えた。
自室に戻って布団を抱えてヌナのいるリビングに足早に向かった。
そっとヌナに布団をかけて寝顔を見守れば、口を動かしたりもごもご寝言を言ったり。
どれくらい眺めていたか分からないけど寝起きで火照っていた身体はもうすっかり冷えて寒ささえ感じた。
一緒に寝ちゃえ。
ヌナが真ん中で寝てるソファベッドへちょっと無理やり入ってヌナを抱きしめた。
布団の中はヌナのせいで暖かくて、冷え切った足の指先が暑いくらいの何かに触れた。
『っん、冷た、、、ん？ソラ？』
VN｢ごめん、起こした？｣
『ん、、ううん、、、、どうしたの？』
VN｢ただ、一緒に寝たくて。｣
『、、ふふ笑、かわいいね、』
そっと僕の背中に手を回し、胸に額をくっつけるヌナ。
自然と僕の心臓の動きが早くなった。
『足、冷たいね、、、、』
布団の中でモゾモゾ動く温かいヌナの脚は僕の脚を挟んだ。
『寝よ、そんなに見られたら眠れない、』
こちらを見上げるヌナの寝起きの顔。
無意識にヌナをガン見してたみたい。
ヌナを抱きしめる腕に力を入れて強く抱き締めた。
ヌナの規則正しい寝息が聞こえてくる前に、僕が寝てしまった。
｢、きな、ぃ、、、あ、、なさぃ、｣
薄ら聞こえる誰かの声を無視して寝続ける事は出来なくて、目を開けるとこちらを見てるヒョンたち。
VN｢おはようございます、、、｣
MG｢おはよう。じゃないよ！なにこれ！何してんの！？｣
JS｢はぁ、Aも無防備すぎる、これじゃ部屋立ち入り禁止にした意味無いじゃん。｣
SC｢2人とも起きろ。部屋で寝ろ。｣
『やだ、寒い、やめてよ、』
MG｢ひん、ずるい、、、俺だってヌナと寝たい、｣
早起き (終)
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作者名：きっと来世は推しの人中 | 作成日時：2020年5月1日 1時
