僕たちのヌナ

ソロ曲 ページ35

HS side









今日のライブではヌナのソロ曲が披露されるらしい。俺たちメンバーは曲も聞いてないし、ダンスも衣装も知らない。ヌナが教えてくれなかった。









HS｢ウジや、お前本当に知らないのか？｣



WZ｢だから、曲しか知らねえって。しつこい。｣









ステージ裏ではヌナのソロ曲の話が尽きない。95の3人も、ヒポチも本当に知らないらしい。





次はヌナのステージだけど、ステージ裏にヌナの姿はないし、会場も真っ暗でセットがどんなのかも全然見えない。





モニターの前には険しい顔をした95の3人とウジ。楽しそうにモニターを見つめるマンネLINE。



あれっ？ディノは？





思った事を口にする前にカラットたちの歓声が聞こえモニターを見る。





紫のライトが照らすのはステージ上にある大きなベッド。





これは、、あかんやつじゃ、、、









You side









いよいよ今日のステージでソロ曲披露。ド緊張の中、カラットたちの歓声が聞こえた。



衣装も普段は絶対履かない黒のハイウェストショートパンツに白い大きめの透けるシャツ。ボタンを3つ開けて大胆な露出。



相手役のディノも黒のスキニーに、白いシャツのボタンをかなり開けている。





本番。紫に照らされたベッドに腰掛けるディノ。後ろからディノを抱きしめ、そのまま押し倒すと流れるイントロ。





この曲は、主人公の女の子が愛する人に忠告する歌詞。

｢私は危ないの。今すぐ捨てた方がいい。｣

｢あなたが苦しむだけよ。私を愛さないで。｣

｢あなたに触れると可笑しくなりそう。｣





しっかりラップも入って、しっとり妖艶な歌詞に合わせてダンスも妖艶。



ディノの唇がすぐそこにあったり、脚を撫でられたり、練習中はすごく恥ずかしかったのに本番になると雰囲気がガラッと変わるディノに少し戸惑った。





最後。乱れた髪と息、はだけたシャツを纏ってお互いに唇を近づける。あともう少しで触れてしまう。そこで暗転。ステージが終了した。









SC｢何、あのステージ。聞いてない。｣



HS｢マンネ、、、大人になったな、、、｣



JN｢ヌナ、色っぽかったね！｣



WZ｢俺はしっかり反対したから。｣









一方、本人たちは









『ディノやお疲れ様。ありがとう。』



DN｢こちらこそ。ありがとうございます！｣



『マンネもいつの間にかこんなに大人になって、』



DN｢ヌナを守れるようにもっと大人になります！｣









ソロ曲 (終)

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