僕たちのヌナ

TTT ページ19

SC｢寝なくていいのかよ？｣



『まだ眠くないの。』



SC｢付き合ってやるから早く寝るぞ。｣



『ありがとう。』









沈黙。ただチーズを食べてワインを飲んでの繰り返し。お互いに話そうとしない。でも気まずくない。逆にそれが心地いい。









SC｢何考えてるんだ？｣



『何考えてると思う？』



SC｢んー、これからの事？｣



『ハズレ。正解は練習生だった頃の事。』



SC｢ハズレた。｣









また沈黙。2人とも何も話さない。それが心地いい。そんな関係の2人の間に気まずい空気が流れた。









SC｢俺はまだお前が好きだ。｣



『、、、何言ってんの』



SC｢あの頃からずっと。気持ちは変わってない。｣



『やめてよ。お互いの為にって2人で決めた事じゃん。』









練習生だった頃、私たちは少しの間付き合っていた。一緒に練習するに連れてどんどん惹かれあった私たちは一緒に戦う仲間ではなく恋人になった。



付き合ってからしばらくして、まだ幼かった私たちは舞い上がってしまった。2人だけの秘密だから隠していたつもりだったけど周りにはバレバレ。



たくさん注意を受けた。そのお陰で改めていけない事だと自覚した私たちは話し合ってお互いの為に距離を置き別れを決意した。別れても関係はとても良くて、今じゃ一番の理解者だ。









SC｢Aはお互いの事しか考えてないのか？｣



『、、、どういう意味？』



SC｢自分の気持ちは？俺の気持ちは？考えないのか？｣



『考えてるよ。』



SC｢考えてない。自分の気持ちから俺の気持ちから逃げてるだけだろ。｣



『逃げてなんか、』



SC｢俺ら、ずっとこのままか？いいメンバーのまま？｣



『それは、』



SC｢Aの気持ち、知りたいよ。｣









私の気持ち、、、、SEVENTEENの事、会社の事、スンチョルの事、自分の事、頭の中でぐるぐると考える。



私の気持ち、自分の事だけ考えて気持ちを整理する。









『、、、好き、っ、』









口からﾎﾟﾛｯと出た好きの2文字。口から出た瞬間待ってましたと言わんばかりにスンチョルが私にキスをした。









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