思い通りに行かない ページ22
こんな日に限って
朝起きるとなんだか体が重い
今日はどうしても行かなきゃ
今日こそ健人に伝えたい
聞きたいことが沢山ある
体に鞭を打って
精一杯お洒落をした
携帯をみると
高橋さんからのメッセージが届いていた
『昨日はありがとう!昨日の写真も上げてます。
Aちゃんも宣伝してもらえると嬉しい!』
それから頑張れ!ってメッセージが入った
うさぎのスタンプ
高橋さんからは想像つかないスタンプに
笑みがこぼれる
お礼の意味も込めて
私のインスタに昨日の写真をアップ
『インスタアップしました!ありがとうございま
す。今日彼氏と会うのできちんと伝えてきます。』
そう返事をして家を出た
満員電車に揺られていると
やっぱり体がダルい
人の熱気にやられて大学に着いた時には
クラクラして立っているのがやっとだった
なんとか午後まで。
健人に会うまでは。
『ごめん、今日午後からでるね』
あとでバレるだろうけど
今は余計な心配をかけたくなくて
遅れることだけ亜梨沙にメッセージを送り
医務室へ向かう
その途中で
「Aちゃん?」
心配そうにこちらを見つめる爽太くんに会った
「どうした?具合悪い?」
「ちょっと熱気にあてられちゃったみたいで。医務
室でちょっと休んでくるね。」
「帰って休んだ方がいいんじゃない?送るよ?」
爽太くんは私の肩を支えるようにして寄り添う
「今日は大切な用があって。それに少し休めば平気
だよ。午後はでるつもりだから。」
できるだけ平気に見えるように伝える
「そっか!わかった。じゃあせめて医務室まで送る
から。」
爽太くんに支えられながら医務室へ向かう
看護師さんにベットの許可をもらって
少し休む事にした
健人に会うまでには楽になるように。
送ってくれた爽太くんにお礼をいうと
「無理しちゃダメだよ?じゃあね。」
そう言って出て背中を見せたあと
すぐに振り返って
「今言う事じゃないかもしれないけど、髪似合って
るよ」
少し照れたように言う爽太くん
突然で思わず笑ってしまった
「実は昨日、高橋さんの記事読んでAちゃん
の写真見たんだよね。すごい可愛くなってたから驚
いたけど、実物はもっと可愛くて。どうしても伝え
たかった」
まっすぐな爽太くんの言葉は嬉しかった
健人もそう思ってくれるかな
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作者名:莉梨 | 作成日時:2018年7月5日 2時