あなたのせいで ページ18
Aside
この間泣いて健人の家を出た日から
連絡を取っていない
健人の帰りを待ってる間
家では恋人同士の甘い雰囲気になれるかも
想像したけど
まさか目覚めて
あんなに不機嫌な顔した
健人にキスされるとは思ってなくて
あんなに冷たい目をされても
健人がわたしに触れる事で
体は確実に嬉しいって感じてた
だけど心が
健人とすれ違ってる
甘い吐息に混じって
口角を上げて私の名前を呼ぶ
あの鼻にかかった声が好き
大切なものを扱うように触れる
逞しいのに男の人にしては綺麗な指先が好き
少し眉を下げて細めたときの
優しい瞳が好き
私にキスするときはいつだって
笑顔なのに
いつからか
わたしには冷たい
あの先輩とは笑いあってた
そう思うと悲しくて涙が溢れた
「…ごめん」
それって何に対しての?
わたしのことめんどくさくなった?
こんな風になるためにここに来たんじゃないのに
「今日は帰った方がいい…」
どうして突き放すの?
勢いに任せて家を飛び出したけど
いつもなら必ず送ってくれる
健人の家からの帰り道
1人で歩くのに違和感があるのは
いつも健人が一緒にいてくれたからだ
今更そんな事が
当たり前だと思ってた事が
とっても愛おしい事だったなんて
ねぇ健人
もう追いかけてももらえないほど
呆れちゃった?
わたしはこんなにも
大好きだよ
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作者名:莉梨 | 作成日時:2018年7月5日 2時