家での彼女 ページ11
メイクするって言ったっきり
Aと亜梨沙は戻って来ることなく
そのまま俺と翔だけがとっている講義を受けたので
あれから会ってない
今日は学校終わりに
Aがうちに来ることになっていた
学校ではイライラしてばかりの今日
うちに帰ったら
きちんとAと向き合おう
家の中では
彼氏と彼女でいいんだよね？
『今日どうする？』
Aにメッセージを送って見るけど返事はない
翔の話だとあれから亜梨沙と
学校を先に出たらしい
まさかのシカト？
そんな複雑な感情のまま
家の玄関を開けると
そのにはAの靴があった
やばい
当たり前にAが家にいることが
嬉しくてたまらない
「A？」
返事のないリビングに入ると
ソファで横になって眠るかわいい彼女
昼間見た彼女とはどこか雰囲気が違うのは
きっと亜梨沙のメイクのせい
もともと色白の彼女が
血色の良いメイクを施されて
やば。
やっぱり他の男に見せたくない
寝息を立てるAの
頭を撫でる
今日色々当たってゴメンな
そんな思いで
愛しい彼女をみつめる
その時テーブルの上に置いた
Aの携帯が震える
ディスプレイが上向きになったままで
思わず目をむけると
ポップアップにメッセージが表示された
『爽太です！登録よろしく！』
ふざけんな。
爽太ってだれだよ。
こいつの彼氏は俺なんだよ。
なんで変な虫がつくかな。
思わず怒りに任せて眠っている
Aに覆いかぶさって
乱暴にキスをした
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作者名：莉梨 | 作成日時：2018年7月5日 2時
