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▼花火…《60》 ページ11

貴方said






私が熊が可愛い、と言うと了解!なんて言って銃を構えた。






銃を構えている菅原さんはかっこよかった。





左目をつぶって標的を合わせる。





その横顔を知らずに見ていた。






バンっと菅原さんの放った弾は見事熊に命中。





熊は下に転げ落ち、菅原さんの手によって私に渡された。






貴方)…いいんですか?嬉しい……





本当にいつも菅原さんに何かやってもらうばかりで申し訳ない






菅原)あ、そろそろ花火始まるべ?見る??







優しい菅原さんはそんなことまで教えてくれた。







貴方)はい、見たいです!







そして花火を見ることに……








場所は大きな川の土手の近くの路地裏にした。








菅原さん曰くここは、花火が綺麗に見えるんだとか。








菅原さんは私を先に座らせる







ベンチなど座る場所がないので適当だが、彼は自分より先に私を優先してくれた。







座ってまもなく大きな花火が上がる___







緑、青と夏をイメージした小さめの花火に






向日葵をイメージした黄色の大きな花火。






どれも綺麗に空を彩った___







貴方)………綺麗。








いつしか目は花火に釘付けになっていた。








花火なんていつぶりだろう。








いや、去年見たか。







でも去年より美しく見える。









隣を見ると菅原さんが頬杖をついて微笑みながらこっちを見ていて____









私は、今日はありがとう、と言った。








本当に感謝してる。








今日はとても楽しかったです。

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作者名:杏雨 | 作成日時:2015年4月3日 22時

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