(∞人目) (ページ5)

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『しぶやーん！おはよう！

あれ、Aちゃんまだきてないやん。』

「また、あいつか。」

あれから2週間経った。

やすは相変わらず、あいつのことが大好きやから

毎日帰って俺はつまらんとばかりにそれ以上に横とひなとつるむようなった。

『しぶやん、Aちゃんとまだ喋ってないん？

あの子、渋谷んとしゃべりたがってたのにぃ。

同い年やねんでー？』

「ふーん。」

『ふーんって笑

それにあの子、ドラムもできるらしいで～。

だからあと、丸にベースやってもらったらバンド組めると思わん？』

「…うん」

そう話してたらすぐに先生が入ってきた。

同い年か…ってことは横とひなともクラスやん。

ってかドラムもできるんか。

…あかん、なんか、あいつのこと認めてるのがなんか気に食わんかった。

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それから3ヶ月みっちりとレッスンが行われ

その間に、東京にテレビ出に行ったりはしたけど

そんなに変わることない生活。

もちろんAに自分から話に行くこともなかったしくることもなかった。

やけどこの3ヶ月でわかったこと。

あいつはかなり負けず嫌いなところがあって

努力家やっていうとこ。

前できてなかったところが次会うときには必ずできてる。

俺らが東京から帰ってくるとあっという間に下手くそやったのが

追いついてる。

そのことに俺は少なからず焦りがあった。

やすが言うには親と離れて一人暮らししてるらしい。

そのために学校も行かずにバイトして結構な努力家。

俺はそんな完璧なやつもちょっと苦手やった。

舞台まで残り1ヶ月となり、

追いついてない人らは補修に呼び出されるようになった。

もちろん、俺はそのメンバー入りされ

バイトで行けてなかった横、A、

ダンスが下手な丸とかが呼び出された。

そんなある日、初めてあいつと話す機会ができた。