(∞人目) (ページ29)

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過ぎていく日ページ29

「どういうことやねん？

すばる、お前このまえ約束したやろっ！」

『ちょっ、横！やめとけっ！』

［ガチャ］

『おはようございまーす！』

『…A、おはよ、う。』

『え？笑どしたん？笑

なに？喧嘩？』

「…なんもない。」

『ちょっ、すばるどこいくねん』

『たばこ。』

『…さっ、レッスンやろか！』

『…うん。

あっ、そういえばな？

さっき、なんか見たことない顔の人おってんけど誰なんやろ？』

『あ、僕その人知ってるー！

野沢さんの代わりに来たひと…あっ。。。』

『野沢さんの、代わり…？』

『辞めたんやて。』

そう言うとAは、ことの全てを理解したように黙った。

『そ、ういうことやったん。

みんな、知ってたから態度がちゃうかったんか…。

なんか、距離があると思った笑

…ごめん、心配かけて笑

でもある人が、私に頑張ろうって思える言葉かけてくれたから

だいぶ、振り切れてん笑』

『…なんや、心配して損したみたいやな！笑

よかった～、これからも俺らと、一緒におるんやろ？』

やけど、そう雛がいうと一気にAの顔が曇った。

『…そのことやねんけど、、、ちょっとええかな？』

そうして俺らは廊下に連れていかれた

『私これが終わったら

ここから離れて仕事を探そうと思う。

そのために大学もやめてきた。

ジャニーさんにも、さっき言ってきた。』

『は？なんでやねん？

お姉ちゃんの話はどうなってん？』

『あの人は…もう見つからへん。

…死んでた。私の知らないところで。

1週間前、連絡が入ってん。』

『…』

『もう、しんどいねん笑

それに結局、女が入る場所じゃないってわかったから。』

そういうAは、涙目で…。

そんなに悩んでたこともわかったし

それを見るとなんも反対できひんかった。

『…そんな顔、せんといてよ。

まだ、あと2ヶ月くらいあるし！な？』

『やけど…』

すると、後ろから足音が聞こえた。

『あ、すばる…

あのな、私…』

『聞きたくない。』

そういうとすばるは目も合わそうとせずに入っていってしまった。

それから、俺らはやっぱり何度も反対したけど、

Aの意思は固くて聞いてもらえず、そのうちに俺らも自分らでいっぱいいっぱいになった。

やがてAは、就職活動を始めだした。

すばるとAは、相変わらず話し合ってる感じもなく

このままどうなるのだろうと思いながら時間が過ぎていった。