(∞人目) (ページ17)

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事件ページ17

俺は前からずっとAがジャニーズに入った理由が

違う理由やと思ってた。

でも、それは毎回誤魔化せれつつあって

やけど、今回のこと見てやっぱり違う理由やと思った。

前の舞台、控え室でAがめっちゃ客席のモニター

みてたんも少し引っかかってた。

ほかにも、舞台が近くなったりすると

いつも忙しなって、怖いくらいに勉強してたり

ずっとそこまで目指す必要があるんかなって気になってた。

いつか、言うてくれるんやろ、そう考えてた俺はあまかったみたい。

そのうち、レッスンも来れる日と来られへん日が出てくるようなった。

こんなこと今までになかったからよっぽどやと思う。

レッスンに来た日はクマがやばくて少し痩せてた。

それでも、やっぱり完璧に仕上げてきてて

こいつ大丈夫か、そう思った矢先、倒れてもうた。

帰ってるときやった。

俺らはすぐ、救急車呼んだ。

原因は栄養出張と睡眠不足。

病室で俺らは異様な空気感の中、

俺ら3人は話した。

『あいつ、なんか隠してるよな。』

『…いつも、この時期なったら死ぬほど働くし。』

「この前の親とのやりとりも明らか普通じゃなかったやろ。」

『…俺らには言われへんもんなんかな。』

『…やけど、聞かなあかんやろ。』

「Aが起きたら…3人で聞いて支えたあげよ。

それじゃないと、ほんまにあいつが死にそう。」

『そ、うやな。』

それから3人は無言でAが起きるのを待った。

『んっ、、』

そう言いながらAが寝返りを打つ。

Aの目が開く。

「おはよう。」

『…うそ、あれ？私、、』

『お前、ちょっと頑張りすぎや。』

『そんな、なんもしてないよ笑

…あっ！バイト…』

『やすむ言うといた。』

『あ、りがとう。』

俺らはいつ言うてええんかわからんくて黙り込む。

Aがその空気感を察して無理に笑う。

『え？笑なに？みんな顔怖い笑

ごめんって、でも大丈夫やから笑』

『そろそろ言うてくれへん？』

『え？笑なにを？』

「信用してや、なんか隠してることあるやろ？」

『・・・』

長い沈黙の後、Aが喋り出したのは俺が想像できるはずもなかった

Aの辛い過去やった。