(∞人目) (ページ14)

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いきなりの告白ページ14

black side

すばるが東京行ってから

少しの間はAは、あんまり元気なかったけど

大学が始まって元気を取り戻した。

すばる行ってからわざわざ3人で集まることも少なくなって

Aから誘われることも少なくなった。

実は、Aの事ちょっと気になってた。

入った当初から、こいつ変わりもんやなって思ってたけど

話してみるとその変わり者の印象が一周回って

おもろいなって。

ほんで、なんかあんなに容姿ええのに

男っぽいところがあって

やすと話してるところ見てたらお姉さん感強いのに

俺らと話す時に一気に妹になるギャップとか

だんだん惹かれっていった。

でも、俺はわかってた。

すばるも同じ気持ちやったって事。

『侯くんとすばるは、好きな人おらんのー？』

こうやって、人の気も知らずあいつはそんなことを聞いてくる。

なにもお前やって言えるわけなくてさらっと誤魔化す。

そういう時必ず、3人の中には気まづい雰囲気が流れるから

あーそういう事なんやなって。

俺もAが付き合ったって言うなら

この3人の中の誰かやろうなって思ってたし。

やのに、そう言う流れとか気にするわけなくて

『ん～？最近、彼氏できたからかなー？笑』

とかいきなり会話の途中でぶち込んでくるから、

それがあまりにも自然すぎて俺は一回素通りしてしまって

隣におる安と雛が騒いでる感じでだんだん状況が飲み込めて落ち込む。

『うそやんー、いつから？なに仲間？？』

『バイトの先輩～、春休みくらいかな？』

『えー、言うてや！…ってか、初彼氏ちゃう？』

『え？ちゃうよ笑』

『…え？今までおったのに俺らに言うてくれへんかったん？』

『…いや、最近は作ってなかった～。

高1の時くらい？は、おったけど。』

「全然おらんやん笑」

『Aちゃんモテてたんやろ？』

「え、そうなん？」

『うそやろ、あはは笑』

『ほんまやって！

バレンタインとか20個くらいチョコもらったもん！

ほら、みんなにも持っていったやろ？』

『…あれ、もらったやつやったんか！』

『そう！もらいすぎてチョコ飽きたからもってきたいうたやん！

やけど、高2なってジャニーズのレッスンやらせてもらえるようなってから

そんなんやってる暇なくて…っていうか

みんなとおる方が楽しかったし！

やけど、なんかふと高校生活振り返ってなんもなくて

それを先輩に言うたらじゃあ俺と付き合う？って言われたから…』