(∞人目) (ページ13)

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学生の生活ページ13

それが心残りやったんか、

俺らからしたら完璧やったのにAは、全然納得のいく顔をしてなかった。

終わってから4人で打ち上げに行った。

その時、いろんなことを話したけど

Aは、そのことについて触れることはなかった。

それから一年くらいは関ジュに仕事が回ってくることがなくなった。

やけど、相変わらず俺らは集まった。

『俺な、好きな人できてん。』

「え、だれだれ？」

『お前らはわからんやろ。』

「いいやん！私なら女側の気持ちもわかるし、相談乗れるって！」

『成功するかな～』

『大丈夫！自分を持って！雛はちゃんとかっこいいよ！』

『あいつめっちゃ緊張してたな笑』

「もう！笑ったらダメ！

雛、今めっちゃかっこいいやん！」

『振られた～、』

「…どんまい！ってか泣くなよ笑」

『雛はっ、よく、頑張っだよ。』

「ちょっ、なんでお前も泣いてんねん」

『だって～』

あいつの真正面にぶつかる気持ちに

俺らはめっちゃ助けられた。

やけど楽しい時間はすぐに終わり

いよいよ進路を考えなければならない時期に入った。

俺らは今までみたいに学校サボって集まったり

バンドすることもなくなった。

とは言え俺は単位が取れてないし留年するのもだるいから

中退する気でおったし雛もそうやった。

横はもともと高校入らず毎日ニッカポッカで現場入ってて

Aだけが大学に進むことになった。

ある日、関ジュのテレビ番組の特番で久しぶりに集まった。

俺は、密かにAに会えることを楽しみにしてたけど

残念なことにあいつは来んかった。

楽しみにしてたのは俺だけじゃなく雛も横もやったらしいけど

俺らは奥手やから自分から会いにいこうとせえへんから

全然情報を知らんくて、、、

…でなぜか安が一番最近会った言うてその話を聞いた。

安が言うには

あいつは相当賢い国公立の大学に入るらしい。

それも入学金免除の一位枠で。

だから、毎日こもってて、相変わらずバイトも続けてるらしいけど。

めっちゃしんどそうにしてたって言うことを聞いて俺は何やってるんやろって言う気持ちになった。

それで俺は上京することを決心した。