ペットシッター (ページ48)

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お見合いページ48

もともとやる気のなかった仕事、

安田さんのおかげで、東京にいる意味もなくなってしまった。

たまたま昼休みにネットニュースを見てると

【佐藤商事、株価大暴落⁉】

の文字が一番上に来ていて本当に大変な状況にあることを実感する。

もうここにいる理由なんてない。

そうして、この前、大倉さんを呼び出した時に

酔っ払ったまま勢いで川島さんに電話してお見合いを仕組んでもらった。

お見合い相手はとてもいい人だった。

私より5歳年上で、優しくて、面白くて、

容姿もとてもよく、某居酒屋の中でも1位2位を争うくらいの次期後継者。

条件的にも完璧で…。

なのに

彼が関西弁を喋るせいでどうしても重ねてしまう彼の姿。

とりあえず、ご飯を食べてその日は終了する予定だった。

だけど、

『ちょっと、歩きません？』

そう誘われて公園を歩いてベンチに座って喋ることになった。

『俺、今日めっちゃ楽しかった。

あの、よかったらまた会いません？』

私はとってもびっくりしたけど

その人があまりに真剣に言ってくれてることに気づいて

なんだか、申し訳なくなって

「あの…いまちょっと整理させたいことがあって、

少し、考えさせてくれませんか。」

そう言うと、少し困ったような顔をして

『そう、ですよね。

すいません、あの、いい返事待ってます。』

「…今日は、ありがとうございました。」

そう言って帰った。

そのあと、川島さんから連絡があり、

そのことを話すと怒られてしまった。

少しは成長したと思ったのにとか、

このお見合いが今後の会社にどれだけ大切かとか

とにかく会社のことばかりだったけど

これを断ることがいかに会社に悪いことか知らされた。

そしてもう野放しにはできないと、同時に大阪に戻された。

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ここまでお読みいただきありがとうございます。

それと同時に更新が遅れてしまいすみません。

お話がいっぱいになってしまったので移行させていただきます。

引き続き楽しんで読んでもらえたら、嬉しいです。