ペットシッター (ページ45)

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『俺な、Aちゃんと出会った時、正直遊び相手で終わるはずやってん。

歳も離れすぎてて彼女とか好きになるとか論外やったし。

やけどな、いつ会っても俺を一番に思ってくれてるのが嬉しくて

俺が、最初フラのお世話だけ任して遊びに行った時だって

嬉しそうに引き受けてくれてなんなんやろこの子、ってめっちゃ思ってん。

その時から、ちょっとAちゃんには気があったんやったと思う。

だから、関係切りたくなくて手術した時もAちゃんにフラの世話頼んでん。

それでも、それが確信に変わったんは大倉と出会わせてからやった。

大倉と仲良くしてるのとか聞いたら絶対渡したくないって気持ちなった。

やのに、最近なってしぶやんのこととかいっぱいいっぱいなって、

ストレスのせいで、病気が悪化していって目眩とか最近は目も悪くなってって

俺、Aちゃんの前では男でおりたかってん。

そんな姿見せたくなかった。

やから、関係を切った。

ほんまに、そんだけの理由、

俺が唯一自分勝手になれたんはAちゃんの前だけやった。

だから、甘えててん。

俺は最初からAちゃんとおる資格なんかないねん。』

「…はは笑お前、ほんまにクズやな。

俺、今お前のこと殴りたくてたまらんわ。

お前が、ほってる間もAちゃんは一途にお前のこと思い続けてたのに。

昨日だって、、、。」

『・・・』

「あー！もうええわ！

なんでAちゃんもこんな奴のこと好きなんや。

俺の方が絶対思ってるのに！」

『え…？』

「とにかく！俺はAちゃんのこと諦める決めたから。

待ってるで、いつでも、あの子は。」

『大倉、でも俺は…』

「あーはいはいわかったわかった。

惚気なんか聞きたいないわ。

もう帰るから、またなんかあったら連絡してこいよ。」

そう言って病室を出た。