ペットシッター (ページ43)

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親友の思いページ43

起きたら、横山くんが隣におった。

どうやら仮眠室みたいなところで休ませてもらってるみたいやった。

『おう、起きたか。

お前、寝てないし、ご飯も食べてなかったやろ。

一人で背負い込みすぎや。休み。』

そう言う横山くんも少し疲れた顔をしてた。

「みんなは？」

『おん、雛は仕事行って後の3人はやすのとこおるわ。』

「そっか。」

少し長い沈黙が流れる。

『…ごめんな。』

横山くんは申し訳なさそうに下を向いてそう言った。

『ほんまやったら俺が最年長として

一番にやすを止めるべきやったのに、お前にやらさせてもうて。

でもな、親友としてお前がやすを大事にするように

俺と雛もすばるの夢、応援したいと思ってもうてん。

ほんま、そのせいで無理させてもうて、ごめん。』

横山くんの思いが痛いほどわかった。

だから、ただただ、頷いて返事することしかできひんかった。

「、、、うん。」

また長い沈黙が流れる。

『また、、、

次会うときにはすばるに、いつも通り話しかけてくれへんか。

ほんで笑ったあげてくれへんか。

あいつ、

めっちゃ苦しんでるから。

それにこのままやと、

俺ららしくないやろ。』

そう言って気まずそうに横山くんは笑った。

俺はそのことに対しても頷くことしかできひんかっな。

でも、それをみてボソッと、

『ありがとうな。

じゃあ、俺行くわ。』

と言って横山くんはその空気から逃げるように出て言ってしまった。

照れ屋さんの横山くんはやっぱりお兄ちゃんで

俺らは、やっぱり年上組に支えられてるって改めて感じた。