ペットシッター (ページ40)

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病室の外でぼーっとしてたら

急いでメンバーやチーフ、マネージャーがやってきた。

『やすは？どうなったん？』

みんな心配そうにしてる、当たり前やけど。

俺はひとつひとつその日あったことを言う。

Aちゃんのことは除いて。

''俺はたまたまヤスの家行って飲もう思ったら
勝手に倒れて骨折した。"

"病気のせいやった。俺もなんも知らんかった"

"そして、その後俺とヤスで話し合ったけど、やすはライブにも出るつもりでおる"

全部言い終わった時、みんな、どうすればいいかわからんって言う顔をしてた。

それで、俺は、自分の意見をすばるくんに伝える。

「すばるくん、あのさ勝手なことやってわかってるけど…」

そういうとすばるくんは一言、わかってると言った。

ただ、他のメンバーはそうするべきかまだ微妙な顔をしていた。

横山くんは、心配そうに

『すばる、それでええんか。

お前の夢、ほんまにこれで壊れてしまうんやで？』

そう言った。

でも、すばるくんは真剣な顔で、

任しとけと、ばかりに病室に入って行った。

俺らはその場に入るべきじゃないと思って静かに終わるのを待ってた。

やのに

帰ってきたすばるくんは、静かに

『ごめん』

と言った。

「なんで？そんなに大事なん？

今まで連れ添ってきたメンバーよりも？

自分勝手やん、すばる君はなんも思わんの？」

俺は、なんも考えずただ、すばる君を責めた。

それを周りのメンバーが止めてくれて

『とりあえず、やすと話ししよ。な？』

そう言って病室へ誘導した。