ペットシッター (ページ39)

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あの日ページ39

次の日の朝、ヤスは目を覚ました。

俺は、寝られへんくてずっとヤスのこと見てて

もしかしたら、ほんまにこのまま起きひんくなったりせんよな…

なんて思ってたからヤスの

『大倉…？』

って声聞いて涙が出て来てもうた。

やすは、ずっとごめんって言ってた。

ほんでしばらくして

真面目な顔でこう言った。

『渋谷んとか、他のメンバーには黙っといてほしい。

それにAちゃんにも。』

「…やす、それは無理やわ。」

『なんで？だって、おれは元気やし。

明日から、何事もなかった…』

そうしてやっと自分の様子に気づいた。

やすは消えそうな声で、

『俺の体、なんかあったん。』

って。

だから、俺はちゃんと教えてあげなあかんとおもった。

「うん…。

腰と背骨、骨折して全治4ヶ月やって。」

俺がそう言った時、やすはなんとも言われへん顔をしてた。

そして、泣きながら、

『なんで…なんで俺なん？』

と叫び泣き続けた。

俺はそれをただ抱きしめることしか

できひんかった。

ちょっとして落ち着いて俺はそっと言った。

「なぁ、やす、

すばるくんにはやめてもらおんとこ。

今回は流石に無理や。

あとちょっとしたらライブも始まるやろ。

２週間後の会見は間に合いそうにないやろ。」

俺は、次にやすが言うことがわかってた。

『嫌や。』

でも、俺はこればかりはわがまま聞いたらあかんと思って話した。

やけど、一向に聞きそうになかったから

俺は大人の偉いさんと

メンバーを病院に呼び出した。