ペットシッター (ページ24)

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飲み友ページ24

『Aちゃん？』

そう言うと彼女は俺が見た中で一番、寂しそうな顔で

頷いた、っと思ったら無理して笑って

でもその目には涙が溢れてて。

その顔でなんもないように無理やり笑いながら

料理をする。

『あのさ、安もな…』

「大倉さん、知ってましたか？」

『…あ、え？』

「あの女の人、見たことありますか？」

『…いや、ってかまぁやすも遊ぶ時くらい…』

「あの人、私半年くらい前にもあってるんです。

その時も章大って、、、

私、あの時初めて安田さんの新しい顔を見たんです。

本当に心を許してる人にしか見せないような、そんな顔してたんです。」

『Aちゃん？』

「でも最近は見てなくてだからてっきり別れたんだと思ってました。

なのに…」

その時の彼女はもうすでに限界状態で

瞬きしたらすっと流れてまう、そうな感じで…。

でも、彼女の中で涙を見せることは負けになるようで。

そんな彼女を見てるのがいてもたってもいられへんくなった。

『Aちゃん、我慢せんと泣いてもええよ。

その方が楽になるで。』

そう言うと彼女はこらえられへんくなったのか

子供のように泣き出した。

「大倉ざぁん。」

『ん？なに？笑』

「今だけ、ギュってしてくれませんがぁ？」

『…しゃあないな笑』

「グスッ、ありがとうこざいまずぅ」

『五万なっ！』

「高すぎ。」

『妥当な値段やで笑アイドルやからな笑

うわ、鼻水っ！』

「…グスッ、すみません。」

『もー、、、しゃーない今日は飲も！

俺が付き合ったるから！』

「飲みたいっ、だけ、でしょ、」

『はぁ？』

そう言う、やり取りをしながら俺はなんか、やすにめっちゃ腹が立ってて

ほんでもってめっちゃドキドキしてて

もしかしたらこの子のこと好き、、、かも。

とか思ってた。